Love Ain’t Nothin’ But A Business Goin’ On (Junior Parker)

Junior 繋がりで。

以前のやり取りなんですが、無知な私は知り合いに「Mystery Train が入っている Junior Parker のベスト的なものはどれがいいのだろう」と質問して。 今思えば赤面モノなのではありますけれども、彼の返事がふるっている。 「っていうか Like It Is (1967) か Love Ain’t Nothin’ But A Business Goin’ On (1971) だったらジャケット的にいいんじゃないか」っていう。 順番なんで前者を探したんですが、インターネットもないころに CD 化はおろか LP 再発すらされていないアルバムを探すのは無理があって。 そもそもどんなジャケットすらも知らないままに、次のを探したところ、これはサンプリングネタにされてきたからなのか、すぐに聴くことができまして。

Love Ain’t Nothin’ But A Business Goin’ On は 1971 年に、前年に Captol からリリースされた The Outside Man というアルバムのリイシューで、Groove Merchant からのリリース。 あの Groove Merchant からのリリースだったんですね。 そりゃ流通するはずだわって思いますけど、腐っても Capital、引けを取るものではありませんが、やはり勝因はアルバムジャケット。 前述の知人の言葉ではありませんが、これはジャケ買いするレベルでありますし、ずいぶんとあとになって知った Like It Is のジャケットも、あぁこれはジャケ買いだよぉぉぉぉぉ。

と、そういう経緯は置いといて、Junior Parker というブルース歌手の全盛期は Duke 在籍時までで、そのあとの Mercury(Like It Is がここから)以降はあまり評価されていなかったというか、売れてなかったらしいんですね。 んで何枚かあって The Outside Man が 1970 年でしょ。 そして 1971 年には脳腫瘍の手術中に亡くなるという、呆気に取られるような人生なんですよもう(享年 39)。

恒例によってビートルズのカバーには言及を抑え気味にするとして、強いて言えばダウンテンポになって彼らしく怪しいブルースになってます。 で、それら以外が特にいいんです。 あーボーカルもそりゃいいんですけど、なんつったってリズム隊がいい。 とくにベース、ベースがいいんですよ。 ソウルフルなブルースでね、なにしろ聴いてみればわかる。 今や手軽に聴けるんですから、いい時代になったなぁ。

未だに Mystery Train をちゃんと聴いていない私なのではありますが。

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