The Poet (Olli Ahvenlahti)


Olli Ahvenlahti はフィンランドのキーボード奏者。 1975年に1stをリリースし、この The Poet は1976年のリリース。 けっこう立て続けのリリースだったんですね。 ちなみに3rdは1985年リリースなのでちょっと間があいていますけれど、この3rdまでの3枚こそが Olli Ahvenlahti であるといっていいかもしれません。 なんなら3枚とも揃えて延々と聴き続けてしまうのがよいかと思われます。

内容はフュージョンであり、ジャズよりのジャズ・ロックであり、ときたまファンクが入って驚いてみたりの上でのラテン・ロックであり、ブラジリアン濃厚っていう感じ。 なんといっても Aura という曲がメロウでもって奥さん、いいんですよ作業BGMに。

アーバンでさ、メロウでさ、いいんですよね。

Homemade Ice Cream (Tony Joe White)


なんか、言い方は悪いんですけど、誰か死ぬとその人の音楽を聴く、というのがよくないようにずっと思ってて。 そんなん、死ぬ前に評価しとけよ聴いとけよ、という次第でありまして、あながち間違ってはいないとは思っているんですけど、そんな肩肘張らないでさ、気楽に生きようよって、最近は思うようになってきたんですよね。

Tony Joe White は去年亡くなった。 へぇーって思ったのは享年75だということで、1943年の生まれだったんですね。 この人の音楽を聴くといつもエルヴィスを連想するんでして、実際エルヴィスがカバーしていることもありますし、あーいかにもエルヴィスが歌いそうな、っていうかエルヴィスみたいだな、っていうくらいになんにしてもエルヴィスを思い出すので、同じくらいの年齢かと思ってたんですよ。 そしたらエルヴィスのほうが8歳も年上だったという。

ルイジアナの音楽好きの家に生まれ、幼少期よりカントリーミュージックやゴスペルに親しんでいたという。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88

まさにスワンプ・ロックでして、ずーっと私が避けていたジャンル。 どうもじじむさいといいますのか、しけてるといいますのか、どろくさいといいますのか、苦手だったんですよね、若い頃は。 もう若くないので全然聴けちゃいますし、逆に新鮮でね、いいんですよね。 聴いちゃうもん。

ただ、スワンプ・ロックというのはなんとも「ふわっと」した括りだと思いまして、Tony Joe White は軽く逸脱してるといいましょうか、シンガーソングライターですんでそっち寄りですし、アコギが多いので受ける印象がスワンプ・ロックだったりサザンロックのそれとは違うんですよね。

すべてのアルバムを聴いたわけじゃないですけど、デビュー作からこの4th(だったっけか)くらいまではとてもいいです。

Bubble Gum (The 9th Creation)


こんど未発表アルバムがリリースされるんだそうな、9th Creation。 西海岸ソウル・ファンクであり、白人も黒人もごっちゃに10人編成の大所帯。 オリジナルアルバムとしては、この1st(1975年リリース)を筆頭に、1977年に2nd、1979年に3rdをリリースして活動を止めてしまったんですけど、どれもいい。 だもんで先の未発表音源も大変に気になるところであります。

私自身は気づかなかったんですが、いろんなところでサンプリングされていたんですね。 特に1曲目なんて定番扱いなんだそう。 へぇ。

西海岸のバンドであり、ねちっこいファンクからアウアウアーなファンクまで、よくもまぁツボを押さえたバンドで、アウアウアーな曲を子供に聴かせるのはためらわれるリスクを背負うものの、おおむね捨て曲なしの大盤振る舞いなんではありますが、私が1stをおすすめするのは最初の3曲がもうタマランチ会長だからであり、特に3曲目の Sexy Girl がもう、モータウンかっ!!ってくらいにメロウなソウルでして、ほかはどうであれこれだけは聴いてくださいよって話なんです。

1975年リリースのこのファースト・アルバム『Bubble Gum』はもともとビル・ウィザースの<サセックス>からリリースする予定だったが、このレーベルが倒産の憂き目にあったために、自主レーベルである<ライトトラック>からの発表を余儀なくされたという逸話を持つ。それ故か流通数も少なく現在では激レア盤として知られる本作は、ファンキー・トラックからメロウ・ソウルに至るまで非の打ち所がないクラシックとして語り継がれる名作中の名作 ! アーティファクツ「Wrong Side of Da Tracks」、マッドリブのアルターエゴ、カジモトの名作「The Unseen」、ピート・ロック&CL スムース「Soul Brother #1」などにサンプリングされた#1「Bubble Gum」を筆頭に、ブラック・ムーン「Slave」、キング・ティー「You Can’t See Me」などに使われた#7「Rule Of Mind」は不穏なフルートとストリングスがタイトなビートに折り重なるアブストラクト・ソウルに仕上がり、爽やかなホーンが涼しげなコーラスと溶け合い、しなやかなメロディー・ラインを包み込むフリーソウル・ファン直球ど真ん中の至極のメロウ・チューン#3「Sexy Girl」、エレピが印象的なシングル・カットされたスロウ#5「Falling In Love」、重量級の分厚いホーンがリードする随一のファンキー・トラック#4「Quit It」など全曲素晴らしいクオリティを誇り、高値で取引されるのが当然というべき極上の内容 !

Cypress / Afoot (Let’s Active)


今月の5日に Sara Romweber が亡くなったと報じられ、私にとってある意味 Keith Flint の死よりも衝撃的だったのは、Sara Romweber が私の好みというかタイプというかド直球だったからにほかならず、大変お悔やみ申し上げます。

思えば Let’s Active というバンドも不幸なもんで、とてもひねくれた XTC 直系のパワーポップだったにもかかわらず、売れた形跡がないってことで、本当はそれなりに売れたのかもしれませんけど私はそんなことしらず、2nd を出した時点で Mitch Easter 独りになって 3rd をリリースしたのもひとえに売れなかったからだという話で、なんともはや、なんともはやであります。

更に悲しいのは、というか悲しんでいいのか喜んでいいのかわかんないのは、その 3rd の出来栄えがよいってことで、泣きっ面に蜂とはこのことをいうのでありましょうなぁ。

ということで前述の Sara Romweber たんが在籍していたのは 2nd までだそうで、そんな 1st(1983年) と 2nd(1984年) の 2in1 が 2003年に出ていたことを私は知らず、知っていればその時点でエントリーしたのにって話です。 おそらく発売当時は $15 とか $20 とか廉価だったに違いなく、お買い得だったはずなのになぁ。

それにしても Sara Romweber たんの死が悔やまれます。 享年55だとのこと。

Identity Crisis (Affirmation)


Affirmation は アメリカのフュージョンバンドで、Thom Teresi というキーボード奏者を中心に 1980年代に2枚のアルバムを出して消え去ったようで、Identity Crisis なるこのアルバムは2nd(1985年リリース)。

キーボーディストを中心としたバンドではありますが、フュージョンバンドらしくギターもソロを取りますし、なぜかいるバイオリニストがここぞとばかりにソロを取る。 すごくわかりやすいフュージョンバンドであります。 キメのフレーズとか大好きなんだなこの人達・・・って。

この2ndは、2曲目がキモ。 キモいのではない。 肝なのであります。 なんとあの Dianne Reeves がボーカルをとってる曲なんですよ! しかもこの曲だけちょいとフュージョン色が薄く、いや薄くはなく、たいへんにダンサブルなんですよ。 これを聴くためだけにアルバム買っていいと思うんですけど、ちなみに申し上げますと、1stもよいです。 なんで消えてしまったのかねぇ。