浅丘ルリ子のすべて 心の裏窓(浅丘ルリ子)

歌謡ボッサ最高の人気曲「シャム猫を抱いて」収録のアルバム!! 本作は浅丘ルリ子が芸能生活15周年を記念して作ったアルバム。ジャケットのデザインはあのボブ・ディランからの依頼をも断ったという逸話を持つ “横尾忠則”!! 近年クラブdjからも人気が高く、”平成サイケ歌謡の女王” 渚ようこもカヴァーした、歌謡ボッサ一番の人気曲であろう「シャム猫を抱いて」を収録!! 今回の復刻にあたり、ルリ子嬢の美し過ぎるお姿が拝見できる付属のピンナップも見事に再現!! ルリ子ファン、横尾ファン、歌謡ボッサファン皆が歓喜するであろう作品の復刻です!!

「シャム猫を抱いて」はたしかに名曲で、三木たかし先生すごいな!って話なんですが、これ、ボサノバというかまんまサンバじゃないかって思うんですよね。 こう、俗に言われるボサノバとは違って、リズムが立っているんですよ。 だもんで Samba de Bossa 歌謡 という感じなのかな。

ちなみに「シャム猫を抱いて」の次に収録されている(アルバムのラストを飾る)「別れましょう」もグルーブ歌謡でして、よくよく聴くとリズムがラテンで、当時のセンスの高さを知るところであります。

それにしてもこの1969年リリースの横尾忠則による奇抜なジャケットのアルバムもしかり、翌年だかにリリースされたアルバム「愛を歌う」にしかり、よくもまぁCD化したもんです。 偉業レベルですねえ。


夜の旅人(松任谷正隆)

きっと本人には黒歴史なのだろう・・・

音楽プロデューサー、作曲家、アレンジャー、そしてモータージャーナリストとしても活動する松任谷正隆。1977年11月25日にソロ名義で発売した唯一のアルバムに2015年最新リマスターを施し、高音質盤(ブルースペック2仕様)にて再発。全曲、松任谷由実が作詞、松任谷正隆が作・編曲。レコーディング・メンバーはティン・パン・アレーの林立夫(ドラム)、細野晴臣(ベース)、鈴木茂(ギター)他。ゲスト・ヴォーカルに大貫妙子を迎えた「荒涼」も収録。 (C)RS

なにが黒歴史なのかと推測するのは野暮なのかもしれないけど、やっぱりご本人のボーカルなのでしょう。 仕方なく制作してリリースしたというのもうなづけるほどなんですが、当時はともかくも、今聴くとこれがいいんですよね。 リリースは1977年とのことなので、御年26とかの頃。 ヴァンサンカンでこの境地に達しているっていうのは、ちょっと早すぎなんじゃないかって話ながら、この頃のこの辺りの人たちはあまりに早熟揃いなんですよね。 すごい時代だったんだなぁ。

ということでボーカルは難点じゃありません。

そもそもこのアルバムを知ったのは、大貫妙子のアルバム SUNSHOWER の再発ボーナストラックに、このアルバムにも収録されている、というかこのアルバムに収録され、大貫妙子のメインボーカルである「荒涼」が収録されているのを聴いて、「松任谷正隆が歌ってる!?」と驚愕したところからなんですが、いいなぁこの松任谷正隆の朴訥としたボーカル・・・なんてしてたら氏のソロアルバムからこっち(SUNSHOWER再発)に収録がなされたというわけじゃないかですか。

いやいや、驚いた。


The Space Lady’s Greatest Hits (The Space Lady)

音源を聴く前にどうしたってアルバムジャケットを見るのですけれど、これはヤバいんじゃないか?って思ったし、十中八九そう思うもんだろうとも思った。

70年代後半のこと、ひとりの女性がサンフランシスコでアコーディオンと歌の路上パフォーマンスを開始した。しかし、ほどなくしてアコーディオンの盗難に遭ったのをきっかけに、楽器をカシオのシンセサイザーへと持ち替えて、頭にかぶった羽のついたヘルメットをトレードマークに宇宙からの平和と調和のメッセージの伝道師としてまた別の世界観を立ち上げた。ここに本作のヒロインであるスペース・レディが誕生した!
正式なリリースもなく、ほとんどクチコミのみでその存在が語り継がれていき、遂に2000年代になりアウトサイダー・ミュージックの名コンピレーション『SONGS IN THE KEY OF Z』への収録で一躍世界的にも注目を浴びることとなった。その後はJohn Maus(PANDA BEAR、ARIEL PINK)、Erol Alkam(DJ)、Kutmah(DJ)などそうそうたるアンダーグラウンドの最先端ミュージシャン達がミステリアスな存在の彼女にラヴコールを送り、さらにその名は知れ渡っていった。そして遂に、彼女の数少ない録音音源をまとめた本作『THE SPACE LADY’S GREATEST HITS』が登場です!

未だに現役だということで、最近のアルバムというものも出ているらしいですけど、未聴であります。 よってこの最初にリリースされた集大成的なアルバムを。

いや、これは宇宙の平和と調和をもたらすわえ。 間違いなくもたらすわ。 あまりにもチープな音色は、こういうスタイルなんだからデメリットにはなりようがないです。 サイケというよりスペースミュージックです、っていうかなんだこれ。 どいだけスペーシーなんだよ・・・。

オリジナルとおぼしきCD1枚版の他に、2枚組のもあります。 2枚めのはボーナストラック集扱いなんですが、そもそもこのアルバム自体がボーナストラック集みたいなもんでアレなんですけど、その2枚めに 20th Century Fox が収録されていて、これのぶっ飛び具合が宇宙レベルなんでぜひ聴いてほしいです。 巷では(オリジナルの方に収録されている) Born To Be Wild がすごいということですけど、それよりすごい。 ふぉっふぉっふぉっ・・・


デッドリイ・ドライブ(伊藤銀次)

伊藤銀次が、坂本龍一、大貫妙子らの協力を得て、77年にリリースした1stソロ・アルバム。洗練された都会的サウンドは、今なおファンからの支持も厚い。シュガー・ベイブ時代に既に演奏していた「こぬか雨」や、村松邦男との共作曲「Deadly Drive」が収録されていることもあり、ナイアガラ・ファンの愛聴盤でもある。以前CD化された際に未収録だったシングル・ヴァージョンの2曲(「風になれるなら」「デッドリイ・ドライブ」)をボーナス・トラックとして収録。この2曲は初CD化である。ジャケット装丁は77年発売のアナログ盤を丁寧に再現。音もオリジナル・アナログ・マスターに立ち戻り最新機器・技術によるリマスタリングをおこない最高のものを追求。

今は40周年エディション(2枚組)があるので、買うならそっちなのでしょうけど、あくまで(オリジナルの)アルバムとして聴いてみますと、いや、上のレビューもボーナストラックが2曲入ってる体なのでオリジナルの云々はいえないんだけどそれはさておき、思ったよりもアーバンで、こういう感じだったんだぁと驚きもし。

ただ、到達点が見えてこないので聴き流しちゃう。 聴き流しをする、BGMとしては最適なのかもしれませんけど、あの「こぬか雨」は作曲者本人だとこういうアレンジになるんだぁ・・・と、「・・・」がついちゃう印象。

それにしても、いい時期にシティ・ポップのブームがきたなぁと常々感じておりまする。


MY HEART WAVERS (KIM JI-YEON & REVIVAL CROSS)

1974年というと文世光事件があった年で、前年には金大中事件があり、さらにその前の年には戒厳令が敷かれ、韓国はどえらいことになっていたと思うんですけど、それよりどえらいのは、このサイケ歌謡の名盤とされる1枚がこの年に制作され、制作されたものの、実験的すぎるということで(ここいらの評価が時代を感じさせる)プロモーション用に配布されたに留められたということであります。

内容は、まずはスネアの音が古臭く、吹奏楽団ですか?的なところが狂おしく良いです。 当時の韓国の歌謡界がどうであったか知らないのですけど、日本で当てはめると歌謡曲バリバリのアレンジがほどこされており、ストリングスもホーンもチープなエレピもあり、サイケというのには遠からず近からずどっちつかずの印象があり、そっち方面を期待すると肩透かしを食うかもしれません。 また、1曲めがいきなりインストなのに驚くかもしれません。 いや、これは♫恋の奴隷になりましたぁん♫だろ!と期待しててもだめです。 インストなんだから。 でもその後、女性ボーカルが続きますし、最後の方で男性ボーカルも入る。 なんというかもう、腰が抜けちゃう。

韓国語に嫌悪感を抱かないのであれば、このサイトを見てる奇特なみなさんにはオススメできると思うんだよなぁ。

Vinyl LP pressing in gatefold jacket. ‘A Masterpiece that embodies the musical ideals of Hahm Joong-ah as a band leader in the 1970s’. This record is the masterpiece recorded by Hahm Joong-ah, a talented guitarist and composer influenced by Shin Joong- hyun, under the newly-formed project ‘Revival Cross’ following the breakup of his first band, the Golden Grapes. It features vocals by singer Kim Ji-yeon, who was well-known for her collaboration with Shin Joong-hyun’s acid rock unit, the Men. That the record was fronted by a female singer and that the instrumentation features prominent string & reed parts were uncommon for Korean rock bands at the time – this appear to have been influenced by the works of Kim Jung- mi / Lim Ah-young which were produced by Hahm’s mentor, Shin Joong-hyun. The album kicks off with the title tracks driven by a funky rhythm part, ‘My Heart Wavers’ and ‘Please Smile’. Other acid-tinged tracks, such as ‘When Night Falls on the Beach’ and ‘Green Planet’, are hidden treasures that might be referred to as ‘slow psychedelic jams’. In particular, ‘Green Planet’ stands out as one of the very few prog-psychedelic tunes in Korean rock history, and the merits of it’s experimental composition is long overdue for re-appreciation. Because the album was too experimental for the production company’s liking at the time of it’s release in 1974, it was distributed only for promotional use. This has caused the original vinyl press of this title to become one of the most prominent ‘holy grail’ finds for collectors. This record is a must-listen for fans of Shin Joong-hyun’s works and the psychedelia masterpieces of Kim Jung-mi.