Larry Young

当ブログからの流れで行くと、意外な流れですが Julius Brockington 経由となります。 1975 年にリリースされた怪作 Larry Young’s Fuel からバンド名にまで発展させてしまった Spaceball に Julius Brockington が参加しておりまして、キーボード奏者のバンドにキーボード奏者が参加するっていうのが意外に思うのですけれど、中身がこれまたすごくてコズミックサウンドという。

律儀な私としては Fuel ~ Spaceball という最末期の、まさに「境地」に達した感のある、サン・ラに匹敵する超宇宙的な展開でもってこの投稿を書こうと思っていたんです。 けれども、これらはこれらですごいっちゃぁすごいんですが、若くして亡くなったコルトレーンスタイルのジャズオルガンの革命児としては、当然に 60 年代中盤の傑作 Unity だってオススメしたいし、なにより Fuel の先駆けになった、っていうかこのあたりでイスラム教に改宗したのかな?と思わせる 1973 年にリリースされた Lawrence Of Newark が、そもそも Perception ~ Today(の流れで Julius Brockington とつながるのか!)からというのもあるし、なんで?っていう根本的な話はちょっと置いておくも、内容がジャーマン・ロックになっちゃってるぶっ壊れ方がどうしたって特筆しなくちゃならないのではありました。 ジミヘンうんぬんとかまで行けないんですよ私としては。

ということで 4 枚。 Unity / Lawrence Of Newark / Fuel / Spaceball がおすすめです。 元々のスタイルを極めた傑作、スピリチュアルに傾いてサイケどころかクラウトになってしまった傑作、そしてそこからコズミックに走った 2 枚と、どれか 1 枚とは絶対に選べない、夭逝した(こっちよりにしてみれば)天才を悼みつつ、ありがたく聴くのではありましたとさ。

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