Mil Coisas Invisíveis (Tim Bernardes)

トン・ゼーやガル・コスタといったブラジリアン・レジェンドのみならず、デヴィッド・バーン、デヴェンドラ・バンハート、フリート・フォクシーズ、そして坂本慎太郎といったアーティストとコラボレーションを重ねてきた現代ブラジルを代表するシンガー・ソングライター、チン・ベルナルデスが『ヘコメサール』(’17) 以来のニューアルバムをリリース。「ブライアン・ウィルソン meets カエターノ・ヴェローゾ」「ブラジリアン・ソング・サイクル」などと絶賛された前作同様のオーケストラル・ポップを見せる一方で、これまで以上にメロディの良さ、「静」と「動」のコントラストが際立ち、ソングライターとして前人未到の域に達していることがうかがえる一枚。カエターノ・ヴェローゾ、ロビン・ペックノールド(フリート・フォクシーズ)も賛辞を寄せるなど、今回のリリースをきっかけに世界的ブレイクも必至だ。

なにしろ O Terno が色んな意味でよくわからなくて、その割にはソロ作が 2017 年に出た際にはソッコで買った私にとっての Tim Bernardes は、中途半端さを感じてしまって BGM として聴く以外はなかったのですけれども、2022 年にリリースされた 2nd を 2023 年の後半に買い求めたのも、「カエターノ度が振り切れている」っていう情報を得たところではあり、なんならストリーミングで聴きなさいよっていう話ではあるんですが、これで感じ入るところがなかったら諦めようっていう決意の元、CD で購入した次第ではあります。 っていうか来日したんだって?まぁそれはいいか。

やー、1st より全然好みだ。 「ブライアン・ウィルソン meets カエターノ・ヴェローゾ」というより「カエターノ・ヴェローゾ meets ヒズセルフ」っていう印象です。 振り切れているっていう情報は本当でした。

ところで生粋の Caetano ファンはどう思っているんだろう。 少々気にはなる。

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