Tanyet (Ceyleib People, The)

そもそもは Ry Cooder のプロジェクトなのだそう。 そもそも Mike Deasy は Wrecking Crew でしたし、何を今更感があったりなかったりですけれども、この 10 分くらいの 2 曲が収められた(今だったら EP だろうとされている)アルバムは、1968 年にリリースされたコンセプトアルバムとしての唯一作であり、さぞや衝撃的な内容に映ったであろうことは想像に難くないです。 というのも Amon Düül のメンバー Ulrich Leopold のインタビューで「間違いなく影響を受けた」と言わしめた作品であったから。

インド楽器をふんだんに用い、メロトロンが導入されちゃったりで明らかにサイケデリック。 煌めくような、揺らめくような編集は、その悪夢版が Amon Düül だとすればたいへんに納得できるかと思います。 またオリジナルはステレオ盤とモノラル盤とあったようですが、おそらくはモノラル盤のほうがいいかと思います。 なにしろ振り切っちゃった感のあるステレオ処理は、サイケだとかそういうのを通り越して心配になっちゃうくらいなので。

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