Planets Of Life (The Whispers)

The Whispers は信じられないくらいに活動歴が長く、おびただしい数のアルバムをリリースしているのでとても追いきれず、華麗なるレーベルの変遷もあって(Janus → SoulTrain→ Solar、って Solar は SoulTrain みたいなもんだけど)これまたおびただしくリリースされたシングルすらまとまって聴くことが困難・・・だった。

そもそもファーストアルバムが Soul Clock から 1969 年にリリースされるよりも前に Dore というハリウッドのレーベルからシングルを出しており、それが 1964 年からっていうからもうえらいこった(ちなみに Shhh というコンピレーションで聴くことができるけど、ちょっとこれ怪しい)で、活動歴うんぬんの話は置いといて Dore から Soul Clock に移ってまずはシングルを・・・的な展開はいいけど、アルバムを出すっていうんでそれらシングルは当然収録されてんだよね?っていう一抹の希望も見事に打ち砕かれ、あとからその事実を知ってぐんにゃりしたもんです。

グループの通史的に眺めると、個人的な好みの話で申し訳ないんですけど Solar 期はそんなに食指が動かず、いやいいとは思うんですけどよくあるボーカルグループなのかなぁっていう印象しか残らないんですよね。 なのでアルバム的には Bingo (1974) くらいまでのが好み。 1973 年にはメンバーの一人が自動車事故で歌えなくなったとかでトラブルを抱えていた頃っぽいで、Bingo はその後になるんですけどこれも含めそれ以前が、Soul Clock 〜 Janus(ヤヌス)期が好きでよく聴きます。

特に好きなのが 1st (1969) で、この時点でもうキャリアがあるっていうからすごいもんですけど、その後のソウル然たるスタンスに至っておらず、ちょっと地味ながらも基本ドゥーワップなこのボーカルグループの魅力をいろんな角度から滲み出させている気がしてならないんです。 ちなみにオリジナルのアルバムジャケットが「星空にメンバー」で、女性の顔のは後に Janus から再発されたものなんですね。

で、その Soul Clock 期のシングルは聴けないのかって言えば今やそんなこたぁなく、CD であれば Castle Music からリリースされた The Soul Clock Recordings なる副題がついたもの。 ストリーミングであれば Spotify でお気楽に聴くことが出来ます。 いやぁいい時代になったなぁ。

悔し紛れに書くのでもないですけど、オリジナルの収録曲で私が好きなのは M4 の They’re Going To Hear From Me っていう曲。 2 分に全然満たない曲ながら、よくよく聴くとこれ、ソフトロックなんですよ。

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