ロストクライム -閃光-

「三億円事件」を独自の視点で描いた、永瀬隼介のベストセラーを渡辺大主演で映画化したクライム・サスペンス。野心あふれる若手刑事・片桐と定年間近のベテラン・滝口は、ある殺人事件の被害者が三億円事件の犯人グループのひとりと聞かされ…。

まるでテレビドラマだなと思ったけれど、テレビドラマと映画との違いをうまく説明というか・・・ができなくて。 テレビで放映されるのを前提につくられたのがテレビドラマ。 映画館で上映されるのを前提に作ったのが映画。 でもそういうことじゃなくて。

私は明らかに 映画>テレビドラマ という意識を持っているようで、先の「まるでテレビドラマだな」という感想はいかにもこの作品が映画とは呼べないようなものだと思ったということを示しているのではありますけれど、さてこれをテレビドラマだと割り切って観たらどういう印象を残したかと考えればどうだろう。 三億円事件の流れでこれを観た経緯があったからで、それがなかったらそもそもは観なかっただろうし、なんとも言えないところで。

監督はあの伊藤俊也。 あの伊藤俊也をしてこれか、と途方に暮れてしまう。

あと、濡れ場シーンがやたらと多いのにはまったく閉口させられました。 これ、必要か?ってその度に思ったほど。 いや川村ゆきえはよかった。 でもそういうことじゃねぇだろうと。 そういうのを楽しむ作品じゃないでしょうって話なんです。 出演者で言えば主人公の渡辺大って人は渡辺謙の息子さんなんですね。

そうそう出演者で言えば夏八木勲はもう不動の地位でありましてね、次点が熊谷真実と武田真治でね、極限状態に陥った演技がすごく際立ってよかったなぁ。 でもごめんなさい、それ以外はもうほんとどうでもよくて・・・

箸の使えない役者に箸を使った食事のシーンをやらせんなよって思ったり、もうさんざんな事書いちゃいましたごめんなさい。 まったくおすすめはできないですこれ。 ごめんなさい。