エンドレス・ワルツ

阿部薫も鈴木いづみもひとつにひっくるめてそんなに興味はなく、観終わった後も特段興味を持つようになったのではありませんけれども、若松映画なので観たっていうきっかけ。

興味はないって書いたものの、だいたいの生涯は存じておりまして、男の方がラリ公でもってラリ死、女の方がその後に縊死、二人には子供がいた、っていうくらいは。 そんな二人の実名小説を映画化したっていうのがこれ。

阿部薫を演じた町田町蔵(町田康)は本人にそっくりなんだそうで、本人をよくしらないのであれですから、あぁこういう人って昔はよくいたらしいよねーって感じで観てしまい、鈴木いづみを演じた広田玲於奈は、この人ってセクシー女優だったのかぁってほどに存じ上げなかったのですけれども、鈴木いづみ(私が映像とかでしってる鈴木いづみ)のヤーなところ(私が映像とかでしってる嫌なところ)が薄くて、執筆活動に勤しむラリ公って体で、あぁこういう人って昔はよくいたかなぁ?って感じで観たのではありました。 死ぬ直前の町田町蔵の演技が、もう、ちょっと・・・おもしろいってゆったらおかしいですけど、あぁ町蔵だなぁって思ってしまってねぇ。

壊れちゃってる人達だなぁってねぇ。

んで、恐ろしいことに灰野敬二がつらつら喋ったり、演奏したりボイスパフォーマンスしたりと大変な映画である事が判明するわけなんですけど、それよりすごいのが、あのフェダインの演奏が観られちゃうんですよこの映画。 それだけの為に観るべきだと、私は世界にそう願うのであります。 いやこれは素晴らしい、素晴らしくて父さん泣いたよ。

殺したいほど、愛したい。

●僅か29才でこの世を去った実在の天才的サックス・プレイヤー阿部薫と、女優でありエキセントリックな小説で一部で熱狂的な支持を得ていた鈴木いづみの過激な愛憎を濃密度に描く。
●実在の人物が実名で登場し、第31回女流文学賞を受賞した稲葉真弓の同名小説を映画化。
●「キャタピラー」(’10)「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(’07)の若松孝二。監督が自らの青春をフィールドワークとして70年代の新宿を鮮烈に描き出した。
●セクシー女優広田玲央名と、音楽、俳優、近年は芥川賞作家としても多才な町田町蔵(康)が実在の人物、和製シド&ナンシーを怪演。
●音楽ファンには、灰野敬二、フェダインの出演も見どころ。

製作年 1995年


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