嵐を呼ぶ十八人

皆川敏夫の原案を元に、『ろくでなし』の吉田喜重が監督と脚本を手掛けた青春ドラマ。瀬戸内海に面したある造船場で働く社交外の青年たちの姿を、従来の労働者映画への批判を込めて皮肉たっぷりに描く。主演は『野良犬』の早川保。

特に嵐も呼ばず、嵐のようにやって来るわけでもなく去って行くわけでもなく、案外淡々と終わってしまった部分に衝撃を感じた不思議な映画。 不思議っていうか、正直よくわかんない。 わかんないというよりも直接的に言うと、つまんないんじゃないかっていう。 これより前の労働者映画というものを知らないからいけないのかも知れません。

香山美子がリカちゃん人形のモデルであった事を初めて知りましたけれど、この映画で見る限りではそんなに魅力的でもなく、悲鳴がキーキーうるさいなぁと思ってしまったりで、もうこの映画は散々。

それでも昭和30年代の神戸だ広島だが垣間見れて興味深い。 道、舗装していないし。 駅前とか無駄に広いし。 あ!それと、チンピラに追っかけられるシーンでの横にスムーズに流れるカメラワークは見ていて気持ちよかったなぁ。

そんなこんな。 吉田喜重監督作品って事で見たけど、わざわざ見るほどでもなかったなぁ。