映画・フィルム

砂丘

昔のSTUDIO VOICEにこれの告知があったけど、あれは単館上映かなんかだったのだろうか。 音楽がピンク・フロイドでカレイドスコープで・・・っていうのだけやたらと憶えています。

大学紛争の嵐が吹き荒れ、学生が武装警官と衝突する。そんなカウンター・カルチャー真っ盛りのアメリカを、アメリカ人でない監督が映画化したら何が生まれるのか? その問いにイタリア映画の巨匠ミケランジェロ・アントニオーニ(『欲望』)が示した大胆かつ興味深い答えが、ロサンゼルスとデスバレーを舞台にした本作である。マエストロの鋭い眼差しがレンズ越しに見つめるのは、一組の若い男女。上司(ロッド・テイラー)の愛人でもある秘書の女(ダリア・ハルプリン)と、警官殺しの疑いのある大学生の男(マーク・フレチェット)。そんな二人が出会い、惹かれ合い、戯れ、愛し合い、さらに先へ進んでゆく。男は悲劇へ。女は路上へ。そしてアントニオーニも、爆発するフィナーレへと突き進む。不毛の大地に愛の心象風景を見事に浮かび上がらせた作品。

取り敢えずピンク・フロイドとかそういうサントラの事は忘れよう(笑)。 そっち目当てだとすごく後悔してしまうかも知れません。 そういうんじゃなくて映画本編を堪能すべし。

基本的に冗長な雰囲気の漂うB級映画であります。 どうでもいいようなストーリーで、なんだかだらだらと進んでいきます。 途中、テスバレー(のZabriskie Pont)でのシーンがありますけど、どうもあれは無限の愛の交歓なんだそうだ。 妙なコピペが際限なく続き、これがサイケデリックならば、かなりのバッドであります。 抜け出せない白昼夢。

そんな取り柄のないこの映画ですが、ラストだけは圧巻です。 男性の死を受け、仕事に戻るも、主人公の妄想が映画史上稀に見る事になっちゃって大変です。 しかもすごく美しいってんですから始末に負えません。 でもこれ、相当ハイレベルで値の張るリゾート物件なんでしょ?庭とかプールとかもすごいし。 これをねぇ・・・。

という事で映画は終わります。 けど、ここで気づくんです。 ラストは夕陽。 夕方であると。 私もずっと思ってて。 この人達の1日は随分長いけど、とんでもなく早朝に警官を撃ち殺そうとしてたんだなぁ、って。 それが夕方という時間帯を大きく出して終わるもんですから、この異様な白昼夢も現実ではなく、映画であったんだと思い戻させるのであります。

ラストは必見。

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