初ものがたり

本所深川をあずかる岡っ引きの茂七親分が、下っ引きの糸吉・権三とともに、江戸の下町で起こる魔訶不思議な事件に立ち向かう。茂七に事件解決のヒントを与える謎の稲荷寿司屋や、超能力をもった拝み屋の少年など、個性あふれる登場人物たちと織りなす人情捕物話の数々…。「鰹」「白魚」「柿」「桜」など、江戸の季節を彩る「初もの」を題材に、ときに哀しく、ときに妖しく描く時代小説。

今は「ぼんくら」を読んでいるんだけど、その中に米寿にだかになった茂七親分の事が触れられているところがあって、「ぉぉぉ!」って思ってしまった訳ですが、そんな茂七親分シリーズ。

屋台の親父の正体は結局わからずじまいでしたが、その「わからなさ加減」が絶妙で、読んでいて楽しい。

この物語の続きって作品になっているんだろうか...。