Waltz For Tiger Joe (Stepps)

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オーストラリアのバンドの唯一作。 中心メンバーは Alex Ditrich (Key) と Michael Vidale (Ba) で、本作の実質的なプロデュースも Michael Vidale だったりして版権も持っている模様。 韓 Merry-Go-Round(!)からの再発で、オリジナルはテストプレスの極少数だったそう。 といいますかこの中心人物さんたちは、前身バンドともいえる Snakes Alive も 1 枚しかアルバムを出さなかったし、Aragorn にしたってそう。 こうなんというかオーストラリアのジャズ(ロック)ってそういうのが流行っていたんだろうかっていうくらいに短命というかなんというか。

しかも再発にあたっては Stepps の前身バンドである Steps の音源をボーナストラックとして収録されているんであり、バンド間の期間の単位が複雑骨折しています。 Aragorn は 1973,4 年で、Snakes Alive は 1975 年。 そして本作は 1976 年なので、Snakes Alive と Stepps の間に Steps の録音があってもおかしくはないだろうけど、せっかちというかなんというか、お忙しいこった。

内容は前述の通りジャズロックではあるんですが、オーストラリアなのにカンタベリー臭が強く、好きものにはタマタンチ会長な、くさや的な 1 枚。 また、これが重要なんですが(オリジナルの)収録曲の半分には女性ボーカル/スキャットが前面(全面)にフィーチャーされており、それが Bernadine Morgan だというから驚き。 Bernadine Morgan (Bernie Morgan) といえば、知る人ぞ知るオーストラリアのジャズボーカリストで、Judy Bailey Quintet のライブで Colors Of My Dream のスキャットを担当していた(アルバムでは別の人)お方なのであります。 しつこいようですけど縁起物ですのでリンクしておきますね。

それにしてもテストプレスのみっていうのも相当もったいない話ですよね。 でもよかった再発されて。

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