Second Childhood (Phoebe Snow)

1976 年リリースの 2 作目。 Phoebe Snow の作品をたくさん持っているわけではなくて、その少ない中で 2nd が一番いい!というわけでもなくて。 逆に言えばどれもいいんでして、中でも 1st (1974) とこの 2nd を続けて聴くのが特に好き。 Phil Ramone のおかげなのかどうなのか。

そして、強いてどの曲が好きだっていうのに臆してしまうのも事実で、なにしろどの曲もいいので困ってしまうくらいで、アメリカの音楽、それはブルースであったりジャズであったりするところを豪快に缶カラに放り投げて混ぜ込んで、そのくせ取り出すときはどれだけだよっていうくらいに丁寧に、繊細にするのが小憎たらしい。

1st も 2nd も、ジャケットは地味だし聴き始めると不思議な声のボーカルの割には味わい深いし、決して派手なところはないのですけれども、何周かすると心に残るんですよね、澱のように。 晩年のアルバムをもっていないので比較はできないながらも、この 2 枚はヴァンサンカン前後ということもあって若々しいんですよね、声が、これでも。 だから「なんて才能なのだろう」って思うんです。 もちろんバックの演奏もいいですし、文句のつけようがないんだけど、なんか地味なんだよなぁ。

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