Novos Baianos F.C. (Os Novos Baianos)

「新しいバイーア民」。 トロピカリズモ前後でいえば「後」であり、前の影響を受けつつ更にその後の世代に影響を与えた恐ろしい人たち。 名盤中の名盤 Acabou Chorare を 1972 年にリリースした後、リオのコミューンに移り住むっていうのがいかにも時代を感じさせるところではありますが、そこから最初にリリースしたのが 3rd であり 1973 年リリースの Novos Baianos F.C. であります。

共同生活をしながら音楽活動を中心に薬物にハマってみたりするものの、やはりブラジル人でありましてサッカーチームをこさえて没頭していたのだそう。 本作タイトルはそのチーム名だそうで、これ以上ないアルバムジャケットであるとも言えます(中ジャケとかもう・・・どいだけサッカー好きなんだよっていう)。 Acabou Chorare を推す声あまりに強いところで、やれサンバだファンクだサイケだとトロピカリズモの正統たる後継に結びつけようとしているのはわかるのですが、不思議なことに私はブラジルのサイケが肌に合わないもんですから、サンバといいますか MPB に寄っていった F.C. を激しく好むところです。 オリジナルもとてもいいのですけれども、O Samba Da Minha Terra の大胆すぎるアレンジが特にいい。 Dorival Caymmi もさぞかし喜んだでしょうよ。

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