半七捕物帳(岡本綺堂)

岡っ引上がりの半七老人が、若い新聞記者を相手に昔話を語る。十九歳のとき、『石灯篭』事件で初手柄をあげ、以後、二十六年間の岡っ引稼業での数々の功名談を、江戸の世態・風俗を織りまぜて描く、捕物帳の元祖!

時代物を読むようになったのは長野県に越してきてからで、半七捕物帳を知ったのもそれから少ししてのこと。 揃えておきながらも 1 巻目の途中で挫折することが多く、四半世紀経ってやっと読了したという体たらく。

思えばなんで挫折したのか。 というのもあべよしみという方の朗読を聴いていて耳が馴染んだというのかすんなり頭に入ってきたので、その後は一気に読み進められた。 復習がわりに読めちゃったという経緯がありまして、そうなるとそうなったで思えばなんで挫折したのかっていうことになるのであります。

もう随分と時代物は読んだのにもかかわらず、捕物帳の元祖ともいうべき半七捕物帳を後回ししていたのはなんとも申し開きのないところではありますが、いやーよかったです半七捕物帳。 とくに最終巻の解説が、いや、白蝶怪ときて解説に達するという流れがなんとも溜飲の下がる思い。 そうなのかーそうだったのかーっていう。

ちなみに三浦老人昔話も先の朗読で知りました。 こっちもいいですなぁ。

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