The Pretty People (Pretty People, The)

コンピレーション Trip On Me より、アルバム全体としては YouTube でしか聴けない激レア盤であるのは、未 CD 化だからなのか。 Crestview Records という、1969 年から 70 年にかけてまさしく一瞬、綺羅星のように現れたレーベルからのリリースであることも CD 化されない理由なのかもしれませんけれど、ラインナップを見てみるとソウルからジャズまで守備範囲が広く、ただしリリース数が少なく(狭く)、動向といいますか方向性を見出すのは困難。

カリフォルニアのバンド・・・なのかボーカルグループなのかも不明で、それらを分けるとすると、楽器軍団はジャズ系のようで、ボーカルスタイルは多岐にわたります。 ボーカルとっかえひっかえあれこれレコーディングしとくか?みたいなノリだったとしたらちょっとおもしろいけれど、メンバーはパーマネントで、クルーナータイプっていうの?なボーカル曲があって(しかも 1 曲だけじゃない)、どういう人達なんだと驚くのもつかの間、別の曲ではコーラスを受け持っていたり。

ボーカルスタイルが多岐にわたるので散漫な印象を受けるかもしれませんけれど、ソフトロック/サンシャインポップの範疇に収まっているので今更ながら未 CD 化なのを惜しむところです。 コンピ収録だけでは絶対に勿体ないです。