滅びゆく時代へのレクイエム(Auto-Mod)

[オート・モッド最強メンバーによる幻の1STアルバム] 1980年、ジュネがイギリスから帰国後、当時のニューウェイヴ・シーン、とくにバウハウスに触発され結成したバンドがオート・モッド、演劇パフォーマンスを取り入れたライヴを得意とした。82年、デビューしたてのBOOWYの布袋寅泰と意気投合、ジュネ、布袋、同じくBOOWYの高橋マコト、(後にパーソンズとなる)渡辺貢でスタート、このメンバーで83年5月新宿ロフトでのライヴの模様を収めたのが本作。ジャケット画は丸尾末広。初回2000枚限定発売、すぐに完売となった幻のアルバム。

1983 年にテレグラフから LP が出て、1988 年にはヴェクセルバルグにて CD 化され、1991 年には曲数の多い CD 出て、2010 年にはディスクユニオンから再発された、と Discogs に書いてあるのを読み返して、2010 年の再発はむべなるかなと思ったり 1991 年ののままなんで出なかったんだろうと思ったりしながらクレジットを見たら、デザインはミルキィ・イソベさんだった事実をこの度初めて知り、衝撃で言えば日本のポジパンの最高峰である以上にそちらが衝撃だったわけで。

1983 年といえば中学二年生の私、奇しくもうちの息子の現在の年齢と同じなんですけど、後一年遅ければバイトを始めた頃なんで LP 買いまくりやがりいまそかりなのではあるも、そもそも当時始まってちょっとの自主制作の世界はわかるはずもなく、のちになって宝島とかそういう雑誌なんかを読んで「へー」ってなったり、そもそもヴェクセルバルグ系でいえばゲーシュミ大好き人間であったわりにはオートモッドはその当時、聴かなかった。

聴くようになったのはずいぶん大人になってからで、まず「音が懐かしい」っていう感想なんですよね。 良い意味で時代を感じさせる。

・・・っていうか現在も活動されてるんですね。 サイトもある。