あがた森魚 SHOW TIME(あがた森魚)

1974年に制作されたあがた森魚監督・主演映画『僕は天使ぢゃないよ』がようやく公開された1977年。この年、映画の上映とライブが東京と大阪で行われました。そのうち大阪(三越劇場)の録音が丸ごとオープンリールで発見され状態も良くCD化となります。「君のことすきなんだ。」発売直前でもあり、その選曲の妙や、はちみつぱいから続くバンドの一体感、ムーンライダーズに加入したばかりの白井良明のプレイ、そして「はいからはくち」のカバー、など聴きどころ満載です。

なんらかの事情もあるのだろうけど私にとってのあがた森魚は「日本少年」までで、というのもおそらく、CD化されて買ってサルのように聴きまくったこともあるだろうし、前段階としてベルウッドのベスト(的なの)を最初に聴いてから、その当時にCD化された・・・LPも買ってるけど・・・ものを買い漁っていたら「日本少年」まで辿れたというだと思う。

もちろん突発的に「乗物図鑑」CD化の報を耳にしてほいほい買ったのもあるけれど、それよりなにより最初は Virgin VS かというとそうでもなく、おそらくは同時で、うる星やつらの放映が始まったころと先のベルウッドの・・・これかな?「アーリーあがた森魚&はちみつぱい」がリリースされたのが意外に近かったんで、それぞれ別個に聴いていたんだと思うし、そうなるとそうなったで、はちみつぱいにしてもこの頃聴き始めたことになるのかな? 「センチメンタル通り」は最初LPで買ってるので、おそらくこの直後だと思う・・・考えてみればこの当時って、あたしゃ今のうちの息子の年齢ぐらいだったわけで、なんか両親に申し訳ないなぁっていう話ですよね。 幸子の幸は何処に在るっていう話ですから、もう。

ということで3年経ってやっとこさ上映会を催せた映画、それとライブとが一緒くたとなった、ファンにはたまらんだろう催し物があり、音源が残っていたっていうんだからすごいですよね。 ちょうど先の「日本少年」が発売され、続く「君のことすきなんだ」が発売直前のタイミングなのだという。 そういうわけで私は「君のことすきなんだ」は未聴であり、今回初めて聴いたんですけど、すごくいいじゃないですか! あがた森魚ならでは、ですよこれ!

ちなみに「君のことすきなんだ」のあとが「乗物図鑑」で、その後いよいよ「永遠の遠国」が(出るんだかどうなんだかみたいな)控えているわけで、なんならその当時の時点で追えばよかったんですよね。 なんか惜しいな。

ということでこのライブ盤なんですけど、マニアというかファン向けかと存じます。 それよりスタジオ盤としての「君のことすきなんだ」を買わないとだな、こりゃもう。

 amazon | yodobashi