Crystal Illusions (Sérgio Mendes & Brasil ’66)

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ようやく入手してやたらめったら聴き、いろいろ調べて一喜一憂しているんですが、それもこれも当方の無知ゆえで、作品の出来とは全く関係がありません。

前作の Brasil ’66 としては4枚めのアルバム Fool On The Hill(1968年リリース)から仰々しくなった Dave Grusin のオーケストレーション(そのものは Look Around でも導入されている)は、この続く5枚めのアルバム(1969年リリース)では一層ゴージャスになり、ボッサを超えて AOR 化しちゃってるあまり、はたしてセルメンのアルバムなのかと疑ってしまうほどなんですが、それ以上に Lani Hall のボーカルがフューチャーされすぎており、はたして Lani Hall のアルバムなんではないかと思うほど。 かつ、英詩もそうとうな範囲で担当しており、バンドで果たす役割が、比重が、ピークに達しているのかと思われます。

ちなみに無知っぷりを反省がてらここで書きますけど、Lani Hall じゃないほうのボーカルさん、最初期のを除いてずーっと Karen Philipp だったみたいな書き方をしておりましたが、Karen Philipp は Fool On The Hill からで、Look Around までは Janis Hansen だったんですね。 そうよ Janis Hansen つったらここで唯一リードをとっている The Lok Of Love がありますものね。

カバーがおおいセルメンの中でもオリジナルだっていい曲があるし、そういうのを聴くと上記の AOR 的な印象も本人からでるものなのだなって感じます。 この Song Of No Regrets にせよ続く Salt Sea にせよ。 ちなみに作詞は Lani Hall であります。

それはさておき Fool On The Hill のエントリーで、収録されていないにも関わらず推しすぎた感のある Pretty World はこのアルバムに収録されています。 Antonio Adolfo の作曲ということで驚きもし椅子からずり落ちたりもしたんですけど、これの英詩は Lani Hall じゃないんですよね。 Alan & Marilyn Bergman はセルメンの他の曲でも英詩を担当しているっぽいんですが、そもそもこの曲、原曲は「Sa Merina」というらしいんですね。 すいません小野リサをほとんど聴いたことがないんで知りませんでしたけど、なにしろ YouTube で検索するとずらっとリストされます。 あの Wilson Simonal がもともとは歌ってたんですね。

手持ちのライブラリで検索しても、どういうわけか Elis バージョンとかがなく、この Luiz Eça & Sagrada Família のバージョンか、あるいは Luiz Eça のソロ作のしかヒットしませんでした。 それにしても前者のバージョン、イントロがあまりに印象的すぎてこのブロクのエントリーでも書いたような記憶があるんですが、これが Sa Marina だとは気づきもしなかったです。 ほんと反省。

とまぁそんなこんななんですが、総じて言えば Brasil ’66 が全部いい!ということになりますですな。