密命

やっとこさ読了。 全26巻で、読本を読んだのはまだ8巻目だったんだなぁって。 半年ちょっとかかった計算になりますけど、基本的に時代小説って入浴中にしか読まないのでこのペースなんですよね。

それにしても密命、終わり方の評判が悪すぎる。 場当たり的に書いているらしく、その結果だ的な弁解をあとがきで書いてる著者でありますが、まさにそんな感じで、読者に見透かされてしまったと申しましょうか、見透かされるような終わり方になっちゃったと申しましょうか、何にせよご都合主義的な終わり方であるのに間違いはありませんでした。

まぁでも、それはそれでいいでしょうっていう話で。

本来であれば上覧剣術大試合で話を終わらしてもいいのに、それをやらずに後日談的な1冊を書いて後始末をやってから締めくくる。 それはそれで読んでいて面白いからいいやって。 桂次郎が結局捨て駒か!っていう向きがあっても、そうですご都合主義的に捨て駒です、って事でいいんです。

場当たり的に書く小説を二度読み返す事はないんだから、いいやって。

シリーズ堂々完結
金杉惣三郎、最後の戦い!
剣者として、父として、今明かされる真実とは?

上覧剣術大試合から5年──。金杉惣三郎(かなすぎそうざぶろう)は、故郷・豊後相良(ぶんごさがら)に隠れ住んでいた。しかし、再び暗躍する影を感じ、陰謀の根源を絶つべく因縁(いんねん)の地・尾張(おわり)へと向かう決意をする。一方、倅(せがれ)・清之助(せいのすけ)も吉宗(よしむね)の密命を受け、同地に向かっていた! 死闘の果て、惣三郎は何を想い、何を守るのか? そして江戸のしの、みわ、結衣(ゆい)は……。大河巨編が今、圧巻の終極へと達する!