里見八犬伝

最近私には枕元に薬師丸ひろ子の神様が降りてきて、頻りに映画を観よ、観よ!と命ずるものでありますから、取り敢えずは手元にあったこれを観たのではありました。 ホントは違うのが観たいんだけど。

これまでに幾度となく映画化されてきた滝沢馬琴の古典を、数々の青春TVドラマで知られる鎌田敏夫が現代風にアレンジし脚本化、名匠・深作欣二監督がメガホンをとった角川映画大ヒット・アクション時代劇大作。
悪霊軍団によって滅ぼされた里見家の静姫を救うべく、八つの玉で結ばれた八犬士たちが大活躍。主演・真田広之らが繰り広げるアクションの数々は、日本のみならず台湾をはじめとするアジア諸国でも話題となり、後のアジア娯楽映画製作に多大な影響を及ぼすことにもなる。また、そのさなかで行われる真田と薬師丸ひろ子のラブ・シーンは、当時のファンに大きな衝撃を与えた。深作映画らしく、夏木マリや目黒祐樹などの悪霊たちが、実にいきいきと画面いっぱいに立ち振るまっているのも魅力的。

なにがすごいってこれって1983年の作品なんでもう27年も前になるんですね。 技術とか今見るとしょぼく、逆にB級っぽさを醸しだしてはおりますながら、なんつったってみなさん若い。 真田広之若いよなー。 京本政樹若いよなー。 あー高校教師じゃんー、みたいな。

こういう、原作のホント大元の部分だけ残して後は再構築しまくっちゃう作り方って、一歩間違うとB級映画真っ逆さまですし、一歩間違わなくてもB級真っ逆さまでありまして、当時観た人には懐かしさとかもありましょうけれど、これから観るっていう奇特な人には先ずおすすめ出来ません。 強いていうならこのブログを読んでるような困ったみなさんにはオススメではありますの。

薬師丸ひろ子の神様もせっかちなもんですんで、いきなりこんなの観ちゃってアタシぁベクトルがズレまくっちゃってる気がしないでもありません。 一先ずはお姫様お姫様していない、普通の子供みたいな格好をしている薬師丸さんがキュートだとは思いましたけど、そこで終わってしまう、結局はサニー様と仲間達の映画になっちゃってるじゃんwっていう通り一遍な感想しか持てなかったなぁ。