温泉みみず芸者

注:ポルノ映画です。お子ちゃまは見んなよ。

伊勢志摩の港町で先祖がタコツボを考案した多湖家の初栄とその娘の圭子・幸子姉妹は、美人の上にセックスの名器タコツボの持ち主。初栄の抱えた借金返済のため伊豆土肥で温泉芸者として働き始めた圭子は、その名器ゆえ瞬く間にタコツボ芸者の異名を轟かせる。そんな温泉町に無限精流の性豪を名乗る竿師段平とその弟子たちがやってきた。己の性器と技術で芸者を意のままに引き抜く彼らに、初栄・圭子・幸子の三人は果たし状を叩きつける。圭子たちが勝てば旅館組合から三百万、負ければ段平たちの言いなりになるという条件のセックス三番勝負。夜祭に湧き立つ浜辺にて、運命を賭けた空前絶後の大勝負が開始される!

鈴木則文監督の、これは初ポルノ作品なんだそうですけど、初ポルノ作品からして異色というか、勝手分からず作ってみたら、自分のカラーしか出なかった、とでもいう感じだったんだろうか。 紛れもない鈴木則文作品になってしまってるという。

温泉シリーズの第1弾で、西伊豆だかそこらの観光協会だかとタイアップしているところでありますが、おおらかな時代だったんですねぇタイアップなんて。 今では考えられないですよね。 もうね、空撮とかしちゃってナレーション付きで説明(宣伝)しちゃってんですもん。 ポルノだっちゅーに。

池玲子だ杉本美樹だと、女番長シリーズでお馴染みの面々が前者は主演、後者はデビュー作という事ですけど特別新鮮な感じもせず、山城新伍は山城新伍で、チョメチョメこそは無いものの相変わらずの変な役。 もうまごうことなく鈴木則文作品。 ラストで竿師段平が海の藻屑になっちゃう(白く果てて)不条理さなんかもまごうことなき鈴木則文作品。

鈴木則文作品の場合、「鈴木則文作品」以外の感想が出しにくいからやりにくいよなぁ。