C‐ROCK WORK

日本のポップスのメイン・ストリームのちょうど対角線上に位置しながら,ピュアな{女の子性}を提示する発想ではいきなりアイドルと相通じたりもする彼女たち。その伸びやかさをステージ寄りに切り取ったのがこの4作目だろう。陰影豊かな元気印だ。

「元気印」ってフレーズが懐かしくてダサいんだけど、それはさておきゼルダの4th。 これまでの中で一番「黒い」んじゃなかったかなぁって記憶しています。 うん、音楽性じゃなくて、ファッションが(笑)。

内容からみると、これまでの総決算的な出来栄えで、ゼルダらしさと言われた初期コンセプトはここで結実し、(次のライブ盤を挟んで)一気に「黒さ」のベクトルが大幅変更されちゃうのであります。 ロックとかパンクとかで括りきれなくなってしまった証左がニューウェーブ的だと帰結させるのは簡単だし、今聴き直してもそれはある意味正解なのかも知れないです。 ぁー

それにしても収録された楽曲。 名曲が見え隠れしておりまして、いかにもゼルダという体であります。 M1、M3なんて好きなところですが、M7の意表を突くところなんかもアレですね。 M7って相当昔からある曲みたいでして、やっとこさ作品として一般公開された感。 そのアバンギャルドさは評価に値するところです。

この頃のサヨコさんが一番好き。 というかもっと好きなのがアコさん。 あーそういえばアコさんは現役引退したんじゃなくて、新月関係のアルバムに参加していたそうですねぇ。