華族夫人の忘れもの - 新・御宿かわせみ

「かわせみ」に逗留する華族夫人・蝶子は思いのほか気さくな人柄だが、築地居留地で賭事に興じて千春を心配させる。果たしてその正体は?表題作ほか、千春が麻太郎の出生の秘密を知る「西洋宿館の亡霊」など全六篇。

やっとこさ御宿かわせみに「追いついた」。 後は新刊が出たら即買いして読むのみ。 前も書いたけど、1年近く掛かっちゃった。

それはそうと現在での最新刊は、新(東京・明治)かわせみとなって2巻目。 東吾が行方不明になって、時代も明治となり、世代も子供達へ変わっています。 正直の所、1巻目はなじめなかった。 どうにもこうにも読みづらい雰囲気がありました。 けど、2巻目では店テンポが整ったのか読みやすく、また内容も(多少淡泊なところあれど)面白い。 江戸かわせみのエピソードを再度引っ張ってくるなど、いきなり新から読むと厳しい部分はありますけれども。

そうそう、淡泊なところがあると書きましたが、そのさいたるものが麻太郎の出生の秘密を千春が知るくだりではないでしょうか。 ホントあっさりしちゃって。