カナダのフランス語圏であるケベック州出身の Boule Noire は本名の Georges Thurston 名義でシンガーとしてアルバム(ばりばり英語のファンクらしい)を 1980 年にリリースし、はたまたその後 1987 年には Georges Thurston (Boule Noire) という面倒臭い名義で Le Tour Des Îles というアルバムを出すも焦点の定まらない内容で不安になってしまうのですけれども、話を戻して Boule Noire としてはかなりディスコに寄ったアルバムをリリースしていることが注目されます。
セルフタイトルの本作は 1975 年のリリースで Boule Noire 名義の 1 作め。 一番ディスコに寄っており、AOR っぽさを感じさせるのはフランス語で歌っているからなのかなんなのかわかりませんけれども、爽快に疾走してみたりねちっこくグルーヴしてみたりとバリエーション豊か。 後々に(音の)バランスが強めになるギターのカッティングがここでもそこそこ爆発しており、残念ながら突出した印象は受けないのですけれど BGM としてはかなりよく、なんだかんだで 3rd までをループで聴いてしまうのではありました。 私個人は La Balance Qui Balance という曲が好き。