Boffalongo はニューヨークで 1968 年に結成されたハード寄りのサイケバンド。 UA より 2 枚のアルバムをリリースしており、本作は 1970 年に出た 2nd。 前年にリリースされた 1st とともに正式には CD 化されておらず、配信にも上がっていないという有様ではありますが、このバンドが後に King Harvest に発展するということと、この時点で Dancing In The Moonlight が録音されているということがロック音楽史上たいへんに重要なことなのであります。 いやちょっとおおげさか。
ちなみに Dancing In The Moonlight は・・・いや、他の曲も雰囲気あっていいんですが・・・Sherman Kelly なんでありまして後に King Harvest にも合流するんですけれど、録音の時点では正式なメンバーではなくて、サポートミュージシャンとして曲を提供したという、なかなか味わい深い経緯があったみたいで、そういうふうに話を聞いてみれば、このアルバムではこの曲だけ少々印象が異なるのに気がつきます。 1st のやたらにブルージーな曲調から、この 2nd にあたってこの曲が入っているおかげで随分と洗練された印象を受けるのでありまして、もしかして Boffalongo というバンドの解散を後押しした曲なのでもなかろうかと思わざるを得ない今日この頃です。