ラブ・レターズ・ストレート・フロム・アワ・ハーツ(しばたはつみ)

紅白歌合戦出場となった大ヒット曲「マイ・ラグジュアリー・ナイト」を収録した4thアルバム!スティーヴィー・ワンダーやロバータ・フラック、レオン・ラッセルなどの曲をカバーした、スムースなジャズ/ソウル・アルバム。アレンジ&プロデュースに大野雄二参加。(1977年作品)

なにしろ大野雄二と組んだアルバムが好きで、その実他のアルバムも好きなんだけど、どうしても好みが偏ってしまう。 だのでシンガー・レディやロッツ・オブ・ラブを聴いて、〆にこのカバー集を聴いて後にライブ盤を聴くか聴かないかっていう流れであります。 んで聴き終わって「昭和だったなー」って感想を持つ、と。

大野雄二サウンドを好むのは、ジャズ・ファンクでぐいぐい攻めるアレンジの底に、よくよく聴くとディスコが流れている。 ディスコが通底しているからでありますが、「あぁ大野雄二だな」って思いこそすれ嫌味なところはなく、なんだかんだで全部聴き通してしまうのはすごいことでありますなぁ。

このアルバムの恐ろしいのは、唯一収録のオジリナル My Luxury In The Night の英語詞バージョンで終わるかと思いきや、とどめを刺すかのように Another Star がフェードインする展開に尽きます。 原曲を聴けばそういうことがないのがわかるのですけれども、このアルバムの最後の展開を聴くと、このために用意された(存在する)曲なんじゃないかって錯覚しちゃうんですよね。

あと蛇足ですけど、This Masquerade があまりに大野雄二アレンジになってて、聴いてて微笑んでしまう私です。

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