The Brockingtons (Brockingtons, The)

Brockingtons は キーボード奏者であるところの Julius Brockington のソロワーク。 そもそも自身のソロ作は 2 枚リリースしており、その上で奥様をボーカルに据えたいわゆる歌モノをリリースしたのが 1972 年で、このフォーマットとしては唯一作であり、残念ながら未 CD 化。

Today Records からのリリースというのがミソで、私自身は The Doors Of Perception というニューヨーク近辺のホットでグルーヴたっぷりのコンピレーションから知るところだったんですが、そもそもそこに収録されている I Just Got To Know は Benny Johnson の唯一作に収録されていたところであり、これも Today からのリリース。 Benny Johnson も同コンピに収録があり、ここから Today ~ Perception への扉が開いたわけですが(おい)、なにしろ嬉しいのがいちいち Patrick Adams が絡んでいる(この当時はマネージメントをしていたとか)ことと、もう一つは Benny Johnson の唯一作に Julius Brockington が参加していること。 要するに Perception > Today で近しい人たちが組んず解れつやってたということみたいです。 濃いんだよなぁ。

King – Gopffin のカバー 2 曲と、カバーはもう 1 曲。 残りは Julius Brockington の1 曲(自身のソロ作にインストロメンタルで収録済み)と Maurice Irby という作曲家の手によるもので、このあたりが Benny Johnson の作品に通じるところであり、Today の必殺パターンだったのかも・・・いやわからないですごめんなさい。

で、その奥様のボーカルなんですが、ちょっと不安定なのがいいのかわるいのか。 ヘタウマというのかどうなのか判別しづらいところではありますが、なんか和気藹々と好き勝手に作ったのかなーっていう、そんな雰囲気があります。 私は好きなんですけど、っていうかすごく好きなんですけど。 Julius Brockington のソロワークじゃなくて歌モノをわざわざチョイスしてしまった私の罪はどうしたものだろうか。 まぁ CD 化はされないだろうからいいとしましょうか。