There Is A Song (Free Design, The)

世界に先駆けて CD 化を果たした(どこまでだかは調べていないけど)のが Trattoria Records だと今知りました。 ということは手元にある 1st もそうなのか。 今度書庫に行って掘り出してみよう。

今や問答無用な感のある Free Design も、日本のソフトロックブームがなければ無名のままだったわけで、っていうかその日本のソフトロックブームにしたって多少の無理矢理感はあったものの、サンシャインポップ(ソフトロック)であったりバロックポップ自体が無名のジャンル、もしくはその音楽が持つ穏やかさがブームとしての激しさを打ち消したものなのか、要するにもの好きが聴く音楽という印象を拭いきれないでおりますけれども、そのもの好きからしてみれば、世間の評価はどうでもよくて、よくぞ CD 化してくれた Trattoria さん!っていう話なのではあります。

ファミリーバンド・・・というか兄弟姉妹バンドというのが今更ながらに意外な感じもし、オリジナルのリリース元が Enoch Light のレーベルということで、そりゃ売れないだろうとか、売れる売れないの話じゃないのではないかとも感じたりしますけれども、結局は売れなかったらしいんですね。 んで私が一番好きな 7th(1972 年)だけは Ambrotype Records という、これまた謎にマイナーなレーベルからのリリースで、そういう境遇だったのかと心配になってしまうくらい。

最初はサンシャインポップということで出発したものの、だんだんにアーティスティックに傾いてきて、最終的に行き着いたところがこの 7th のような気がします。 そういった意味で世間的なこのバンドの評価からは離れてしまうんですけど、作品単体として(M3 を除き)私としては高評価。 リピート再生して頻繁に聴くのであります。

蛇足ですがこの 7th は Ambrotype Records 自身がが最初に CD 化したらしいですね(1999年)

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