Welcome To The Dance (Sons Of Champlin)

The Sons Of Champlin は、The がなかったり Of Champlin がなかったりで、ライブラリを作るときにウッキッキーってなること請け合いなのですけれども、そんなことはどうでもよくてなにか 1 枚選ぶとなると相当に悩みます。 公式デビュー以前の音源「Fat City」からしてちょっと他とは肌触りで聴きどころ満載ですし、初期のへんてこさ加減は文句なく一聴の値ありです。 ですが紆余曲折(っていうか自主制作で 1 枚)の後にメンバーが明らかになった(←これだって相当だ)Welcome To The Dance (5th, 1973) が出色なのではないかなと思ってましたところ、世の中便利になりました。 この 5th からバンド集結までの 4 in 1 が出てるらしいんです。 5th が一番好きなんですが、掛け値なくそれ以降は押し並べて良盤ですから、廉価ですし、見つけたら買ってしまうがいいわ!

サンフランシスコで生まれたサイケなブラス・ロックという異形のバンドが、メンバー間のあれこれで別ベクトルに音楽性が純化されていき、ソウルフルな AOR という、なんだそりゃ聴かなくては!っていう音楽性に結実するんでして、その様を 4in 1 で堪能できる次第です。 特異性が目立ちすぎて売れ線とはちょっと違うんですが、聴きどころは盛りだくさん。 音楽性的に私はすごいもんだと思ってるんですよね。

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