Just A Stone’s Throw Away (Valerie Carter)

Howdy Moon で 1974 年にアルバムデビューした Valerie Carter については、個人的にはその後 70 年代にリリースしたソロアルバム 2 枚までが全てで、っていうかそれら以外は聴いていないっていうこともあるんですけど、基本はソロアルバムをエンドレスでかけっぱなし、思い出したかのように Howdy Moon を差し込む、っていう聴き方をここのところしていました。 少々根を詰めてやる仕事が続いていて、それにとても相性がいいんですよね、Valerie Carter は。

1954年、アリゾナ州生まれ。元フィフス・アヴェニュー・バンドのジョン・リンドらと“ハウディ・ムーン”というバンドを結成し、1974年にデビューする。ソロ・デビュー作である本作は、EW&Fのエンジニアとして名高いジョージ・マッセンバーグ、リトル・フィートのローウェル・ジョージ、EW&Fの総帥・モーリス・ホワイトがプロデュースし、チャック・レイニー(b)やジェフ・ポーカロ(ds)など西海岸の一流ミュージシャンたちがレコーディングに参加している。オープニングを飾る「ウー・チャイルド」はR&Bグループ、ファイヴ・ステアステップスのカヴァー曲。 

ということで 70 年のソロは 2 枚とも大変によろしくて甲乙つけがたい、まったくもってつけがたい。 強いて言えば、ということで完全にジャケ買いオッケーな 1st(1977 年リリース)をここではとりあげるのですけれども、しつこいようですが翌年リリースの 2nd もたいへんな出来栄えで、なんなら 2in1 が出ればいいのにって思っちゃう。 どちらにせよウエストコースト・サウンドでビシっとキメているんだから。

って、逆にこういうのが苦手だったら味噌も●●もってなっちゃうのでしょうし、このあたりの女性ボーカルはどれも同じだなんていう極めつけの悪口を言う人もいるかもしれない。 救いなのは 80 年代に入る前のアルバムだっていうことで、それもあって以降のアルバムに手を出さない私なのではありましたが・・・その点で言えばベストは Howdy Moon になっちゃうわけで、それはそれで狂おしい。

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