Perfumed Garden (V.A.)

その性質からいってストリーミング向けに販売しづらいのがコンピレーションだとは前にも書きまして、それは例えばマイプレイリストで代用できるじゃん?っていう根源的な理由もあり、その点でいうと壊滅的な展開になってしまうかもしれませんけれども、別の視点からみるとどうなのだろう。 例えばこの Perfumed Garden という、60 年代中期から 70 年代中期にかけてのイギリスのアングラサイケ集は、当初アナログレコードでの販売であったのが、コンピによくある話で、ある程度まとまると CD ボックスになっちゃったりしちゃうのではありまして、入手が容易になる利点はあるものの、よくよく考えるとこのコンピは非公式なものであり、非公式なのにそもそもアナログ出したりボックス出しちゃったりしていいのか問題が浮上するわけで。 非公式っていうのは要するに使用許諾をいちいち取っていねぇんだよ!的な解釈でいいと思いますし、コンピに収録されている「今でもあるんだかないんだかわからないけど絶対にないだろう弱小レーベルからシングルを 1 枚とか 2 枚とかしか出していないバンド」の音源の許諾をどうして取ればいいんだよ!っていう話もあります。 しかもリスナーはそういうウルトラレアな音源を求めているのでして、需要と供給がマッチする際に使用許諾とかオマエ!ってキレられてしまうかもしれないんですよね絶対に。

っていう私の空想はおいといて、レゲエとかソフトロック、サイケデリックロックなんかでいうと、シングル出して消えたバンドっていうのが星の数ほどあるのでして、出したシングルだって何枚かまとめればそのバンドのコンプリート盤なんていうのが後々になって出される可能性もなきにしもあらずながら、いやぁシングルを 1 枚しか出していないんですよしかも B 面がいいんですよねウチの音源ってェ・・・っていうバンドがたくさんあるのでして、そういうのを大好物にしているアンオフィシャルなコンピレーション「Perfumed Garden」が私のオススメです。

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