Path Through The Forest (Factory, The)

公式にはシングルを 2 枚出したきりのバンド Factory でありますが、その「早すぎたシューゲイザー」っぷりが格好の最評価の的となり、コンプリート盤がリリースされたのが 1994 年とのこと。

10 代のトリオということで勢いだけでやってないか?っていう若々しさが、そのガレージ/フリークビート感をも相まってよろしゅうございますんですが、サイケにアレンジされた代表曲「Path Through The Forest 」「Try A Little Sunshine」だけ聴ければいいだろうっていうことになるとそれこれコンピ買えっていう話になって悲しいところ。 ただし、それら 2 曲は、1968 ~ 69 年のものとは思えないほどの完成度で、というか未来を先取りしているっていうか、後の著名なミュージシャンがネタ元にしたであろうことは容易に想像がつく出来栄えでして、嫁を質に出してでも聴いてみてほしいです。 っていうかもっともっとガレージ感の強いオリジナルを、80年代あたりのネオサイケの人たちがその次代に応じた録音環境でカバーしてみました、って言われても違和感がないんですから。

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