Fat Mattress II (Fat Mattress)

そもそも Noel Redding というミュージシャンはギタリストで、Jimi Hendrix Experience に参加するにあたってジミヘンさんのマネージャ(だけど Animals のベーシストでもあった)から「Animals のギタリストとしてはアレだけど(つまり採用せんけど)、ジミくんのとこのベーシストだったらどぉ?」と勧誘されたのだそう。 要するに雇われミュージシャンみたいなもんで、扱いもよくなかっただろうし(特に金銭的に)、音楽面でもぶつかってたんじゃないだろうとか容易に予想がつくものの、ビデオで残ってるそのベースの演奏っぷりがとても格好良くて、ずっと本職のベーシストなのだと思っていました。

本人の脱退をもって Experience は解散したのだそうで、そういう意味では重要なポジションにいたのだろうけれど、そもそも三人組だもんでバランスは常にあやしかったに違いなく、往々にしてそういうもんだトリオって。 で、在籍時に結成したというこの Fat Mattress というバンドは、そんなに売れなかった、商業的には芳しくなかったのだそう。 今でこそ時代が時代なだけにサイケデリックロックだとされていますけど、聴いてみるとちょっと違うんじゃないかって、軽い違和感を覚えます。 妙にカラっとしたポップなロックでもって、よほど UK っぽくないのも特徴的。 特にこの 2nd (1970) は佳曲揃いで、何が悪いんだか器用貧乏なのか中途半端なのか、もっと評価されてよかったのにねぇって後からでもうしわけないけど思うんですよね。

アンソロジーが出てるからそっちを買うのがいいと思いますが、あれじゃん、ストリーミングで ビシーッ!! と聴くがいいわっ!

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