Brethren

著名なセッションミュージシャンが集結して制作したアルバムというと案外に当たり外れがデカかったりするものなんですけれども、Brethren の場合は世に放った2作とも良盤で、かえって甲乙つけがたいくらいなもんですからこれは奇跡と言ってしまって構わないのではないかと感じております。

どういうわけかジャズ・ロックの流れで知った私ではあるんですけど、一聴すればわかるとおり基本はスワンプ。 そこにソウルフルだったりファンキーだったり、微妙にサイケとか入れちゃたりするものですからなんと申しましてもとっつきやすい。 そのとっつきやすさからサザンロックであったりブルースロックだったりに逆流させることで、こっちが苦手な諸兄もニッコリのはず。

それにしてもすごいのが、これらが 1970 年と 1971 年とで制作されたこと。 随分と斬新な音楽を先取りしているわけでありまして、セッションミュージシャンさんたちがただただお仕事モードで演奏をしている(していた)だけではないのがすごくわかって、私は嬉しい。

もう一度申し上げますと、Brethren はとっつきやすいです。

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