David Daltrey というギタリストを擁した Tales Of Justine ついぞアルバムを出すことがなく、かといえシングルを出しまくったものでもなく、David Daltrey がいなければ忘れ去られたようなバンドだったのでしょうか。 それでもおかげでこういったシングルやデモレコーディングを集めたコンピレーションが、はじめ 1997 年に 1000 枚限定のアナログプレスで、そしてそこから更に 20 年ばかりして CD でリリースされました・・・そうな。
カバー以外は基本、David Daltrey の詩曲なのだそうで、このバンドの立ち位置というか在り方が見えてくるところ。 非常にマナーに則ったポップな楽曲群で、デモレコーディングなので音質的なところは無視するとしても、時代的にサイケデリックに彩られ、これが案外に BGM に適しているという。 惜しむらくは David Daltrey 名義の楽曲群（カバー含む）が入っているところ。 これアナログにはないようなので、そののちに本人がゴリ押ししたのでしょうか・・・おかげで全体のバランスが崩れに崩れ、コンピではありますが統一感に欠け、その意味で BGM として満点はつけられないのではありました。
とてもいい内容なのにね。