モンテクリスト・ファン・クラブ 上下巻(ヴァージンVS)

ヴァージンVS、初のライブ盤が2か月連続で!36年ぶり公式リリース。

ライオンメリィ、久保田さちお、あがた森魚などオリジナル・メンバー監修による第1弾は、デビュー直後の1981年から82年まで、選りすぐりの12曲入りベスト・オブ・ライブ名演集。
 1. エアプイレン 2. ブリキ・ロコモーション 3. サントワマミイ 4. サブマリン 5. やきぐりバンバン 6. サブウェイ・ランナウェイ 7. 日本 SF ジェネレーション 8. X’マス・フィードバック・スペイスマン 9. ウィンター・バスストップ 10. ベスパップ・スカウト 11. ヌーベル・シンデレラ 12. さらば青春のハイウェイ 1981年1月~1982年12月 渋谷・屋根裏

ライオンメリィ、久保田さちお、あがた森魚などオリジナル・メンバー監修による第2弾は、結成直後の1980年から83年まで、ライブ音源はもちろん、宅録/スタジオ・デモ、フィールド録音、そして初出音源!を含む全17曲。謎に包まれていたヴァージンVSの秘密が明らかに!
 1. 電話予約スターカッスル城行き 2. トランシルヴァニア 3. 星の未来 4. モンテクリスト・ファン・クラブ 5. 我らが王 6. 花見(解散風景) 7. エッフェル塔の歓び (DEMO) 8. ピラミッドの話 9. アバンギャルド・セッション 10. 夢見るカクテルマシン ~Cocktail Machine’s Moon Light Magic Show~ 11. merry-synth. DEMO 12. 南洋小夜曲 13. パントマイム 14. ミッドナイト・テレビジョン 15. 青ざめた冬のブルーハ 16. 天然色(いとしの第六惑星) 17. ロンリー・ローラー

これを書いているのは 5/10 で、下巻が出て上下揃って1週間なのでありますが、この1週間、後2日でゼルダの新作が出るっていうのもあったりなかったりで、いやそれはあんまり関係ないけど結局はヴァージン VS のこれまでの作品を聴きまくってしまったという次第。 究極のベストとも言える「乗物デラックス」を含めてオリジナル作品は全部廃盤になっていたところが、この度のストリーミング解禁(らしい)っていうことで、どちらかといえばこの飛び道具的なライブソースよりもオリジナル作品を聴いてほしいっていう気持ちが大きいです。 それはライブの暴れっぷりが想像を遥かに超えていた(荒ぶってるライブ映像を見たけどそれを遥かに凌ぐ)っていうのもあるんだけど、当時も多少は思ってたけど今聴くとスタジオ作品がこう、なんかヘンなんですよね。

ヘンだって言われて素直に聴く人は少ないでしょうからとりあえずは先の「乗物デラックス」を聴いてくれっていう話です。 星空サイクリングが収録されているっていうことで私も LP をレンタルして、歌詞カードの解説みたいなのがあまりに興味深いんで返すのがたまらなくイヤになって、親にお金もらって西新井の星光堂に買いに行った(レンタルのは返却したはず、梅島駅前2階のお店)1枚。 学校で絵の課題がオリジナルのレコードジャケットっていうことで、これにインスパイアされたのを描いて(魚眼レンズを通したヤシの木がある波打ち際、みたいな絵)秀作だっていわれたのが懐かしいけど、親からお金もらったり学校で云々かんぬんっていうのもそうだしリリースが 1983 年だっていうのも併せると、同時あたしは中学生。 今の息子と同じくらいか。 ちなみにこの頃はもう「はちみつぱい」も「あがた森魚」も聴いていて、A児が誰なのか知ってた。 すごくヤな子供だった。

それでもすでにバンドがあったかなかったかくらいの時期みたいで、先のレンタルレコード屋さんには 1st の「Virgin VS Virgin」(1981年)も次の「スター☆クレイジー」(1982年)もあって、借りてきてカセットにダビングして、それこそ猿のように聴いていました。 聴きやすさは断然 2nd なんだけど、興味が行ったのは常に 1st でした。 曲がヘンだっていうのがあるし、ミックスもなんか不思議で、そうとう混乱したバンドなんだなぁっていうふうに思ったものですし、前述の通りここのところ聴き直してその思いを強くしたもんじゃよ。 「ラジオシティ・ファンタジー」についてはずっと知らず、バンドがどうなったのか、っていうかそろそろ「永遠の遠国」ですよね?ってな感じで、出たとかでないとか(宝島あたりで)ニュースになって、なにもかも忘れそうになった 1987 年ごろ、竹ノ塚にあった(今調べたらなかった)レコード屋さんで見かけたのが「羊ケ丘デパートメントストア」で、何はなくとも買いまして(バイトしてたから金は持ってた)急いで家に帰って泣きながら聴いた次第です。

懐かしい。 このあたりではまだ「乗物図鑑」は聴いたこともジャケットを見たこともなく、ホントに存在してんの?っていうくらいの話でした。

っていう、こう、若い頃の思い出というか思い入れがないままに今回のライブソースを聴いてしまうと後悔するんじゃないかって危惧するんですよね。 ちょっと内側に狂ってる躁状態のボーカルの人ばかりが目立つ、よくわかんない記録・・・ってなるんじゃないかと。 だもんで未聴の人はまずは「乗物デラックス」からですよね。

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