映画:フィッシュマンズ

実は今日は(これを書いているのは)9/5 で、きのうたまたまテレビのチャンネルを変えていたら日本映画専門チャンネルで映画:フィッシュマンズをやっており、最初の 10 数分を除いて観きってしまったっていう。 ちなみに 9/30 にも放映されますけど、さらに 10/21 にも放映されるとのことですので。

デビュー30周年のバンド“フィッシュマンズ”の軌跡を描くドキュメンタリー。長篇デビューとなる手嶋悠貴監督が、中心メンバーの死を経て活躍を続けるバンドの現在を、貴重な証言や映像も盛り込み敬意を込め映す。1987年に佐藤伸治、茂木欣一、小嶋謙介で結成した“フィッシュマンズ”は、独特の音楽世界で評価を得るが、99年に楽曲ほぼすべての作詞・作曲を手掛けるボーカルの佐藤が急逝。紆余曲折を経て再始動したバンドは、佐藤の死から20年目のライブに臨む。

クラウドファウンディングを始めたというのを知ったのがいつのことだったか、制作が開始されたという報道を目にしたのがいつだったか、もう憶えていませんですけれども、映画ができたってんで関連書籍がぽつぽつ出たのからめぼしいものを買ったのが去年のことらしく、ちょっと驚いた。 去年ってったらコロナばりばりだったじゃんって。 もうコロナ前の事なんか忘れてしまいましたけど、いよいよコロナ中(今もそうか)のことも忘れちゃったかって話ですよ。

ともあれ昨日テレビで観まして、途中から涙が止まらなかったですよ、もう。 ちょうど「男達の別れ」の「ひこうき」のところなんかもうとめどなく落涙ですよおじさんなんてもんは。

私のフィッシュマンズ愛についてはもう散々書いてきたし、もう食傷気味なんでさておいて、年表を見ながら思ったのは、私は「空中キャンプ」からのファンで、今でもそれ以前のアルバム(持ってはいます)にはさほどに興味が持てず、特に初期のロックスティディっぽいのは苦手の部類で、そうはいえ後期のベストメンバーでのライブにおける前期の曲の演奏はまったく素晴らしいと思っているくらいなので、多分に偏った愛なのかもしれませんけれど、そうそう年表のことなんですけど・・・空中キャンプが 1996 年 2 月のリリースで、オリコンチャートで 88 位まで行ったっていうくらいなので、当時の CD ショップ的にはそんなには大々的にプロモーションしていない(本屋で言う平積みみたいなのはない)はずなのに、何で知ったかリリース直後には買ってたんですよね。 今思えばなんでまた、という感じ。

ではありますけど、突き詰めて言えば私にとって音楽をちゃんと聴くということに関しては「CAN 以前・以後」と「フィッシュマンズ(空中キャンプ)以前・以後」に分けられてしまい、そうなると4時代じゃんっていう話になりそうながらも双方はかなりに近く、アパートから団地に引っ越す数ヶ月のことなんですよね。 団地に当選したっていうんで手続きに新宿に行って帰りに御茶ノ水で CAN を棚買いし(実は NEU! 目当てだった)、団地に越して最初の買い物で買ったのが(食料じゃなくて)空中キャンプだったんですよね。

その団地にしたって酩酊して1階出入口のところで倒れて警察沙汰にしてしまい、結局は出ていくことになりましたし、今では新しく建て直されて(ストリートビューで見て)ビックリ!みたいな懐かし話でしかないんですけど、フィッシュマンズについては今後も「懐かしい」というのとか違うであろうと思っています。

でも映画、すごくよかったけどメディアを買うところまではいかなそう。

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