Brand (Keith Hudson)

ダブは特殊です。 ダブはリミックスとは明らかに違います。

ダブは(レゲエ)楽曲のリズムを強調してミキシングし、エコーやリバーブなどのエフェクトを過剰に施すことで、原曲とは全く別の作品に作り変えてしまうことである。リミックスの元祖とも言われる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%96

極端なエフェクトによってズタズタにされ再構築した楽曲にはある種の匿名性がうまれているような気がします。 いや匿名性というのはちょっと違うか。 没個性とも違うし、いやかえって新しい個性を(いやらしいくらいに)孕んですらあります。 たぶん私が言いたいのは、向けたいベクトルはオリジナルの楽曲についてであるのかもしれません。

未聴なんですがこの Brand というバージョン集は、同氏による Rasta Communication というアルバムがオリジナルなのだそうで、本来であればそっちもなんとかして聴くべきなんでしょうけれども、ダブの場合、どういうわけかオリジナルを聴いてもそんなに何も思わないっていうか、「へー」で済まされちゃうきらいがあるんですよね。 おそらくはそれが「ダブ」だからなんでしょうなぁ。

ということでレゲエが好きというよりもダブが好きな私なのではありました。 極端なダブがことに好きなのでありました。

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