音楽

Tribute To Elis Regina (orange pekoe)

たぶん、トリビュートという言い回しを最初にCDタイトル(レコード期にはなかったと思う)に冠した人は磔の刑の処せられてもいいかもしれない。 その実トリビュートもリスペクトもされていないからであります。

ただ、その人の曲なり歌なりに敬意を評して(←もうこの時点で怪しいとみていい)カバーをすることそれ自体が悪いと申しているのではありませんし、それは昔から、トリビュートなんて言い方をする前から当たり前のようにしてきたことです。 その場合、こう冠した。

***、+++を歌う

***には、トリビュートなりリスペクトなりカバーなりする人のことを示す。 そして+++が使い勝手良く、「ジャズ」とか、例えば「エリス」なんて当てはめられるものです。 ちなみに「エリス」の場合、本人が「私ならこう(サンバを)歌う」という極北に達してしまったアルバムがありますけれど、要するにそういうことなんですよね。

そもそもに尊厳を持って尚その曲を歌うのであれば、歌手に対してなら同じように歌うべきですし、曲についてならオリジナルに則するべきです。 そうじゃないのに「ほら、なんかあればトリビュートって言えばよくね?」的な安易さが、「誰々が録音にゲスト参加してるんでフューチャーしてみね?」的な帰結を速攻でこさえ、結局なんのアルバムなのよっていう状態に陥るのであります。 リスナーはたまったもんじゃない。

ただ、この orange pekoe の Elis Regina のカバー集は秀逸だと思います。 ここに Elis Regina の歌声を期待するならとっとと帰ってほしいですし、そういう向きにはエリスのオリジナルを聴けばいいだけの話です。 なにをどのようにトリビュートしたのか分かりづらいところではありますが、作品としてこれは大変に聴き心地がいいのです。 そもそも orange pekoe の他の作品聴きたくなっちゃうよ!的な展開にもなりますし。

ちなみにジャケットの背景は麻袋のそれかと思いますが、これって・・・

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