Live In Germany 25 June 1971 (Kraftwerk)

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Organisation は1970年の時点で解散状態にあり、当時の演奏の動画が(確か Ruckzuck もあったような)見られることもあって、このへんのぐちゃっとなった状況が捉えづらいところではありますが、この1971年7月当時であれば、もう Kraftwerk としては活動が開始され、そろそろ1stがリリースされるんじゃないかっていう頃なのに、まだまだメンバーは流動的で、なんといっても Ralf Hütter がいないという度肝を抜くようなことになっていたのでした。

その代わりと言ってはなんですが、Florian Schneider-Esleben がいて狂ったフルートを吹いていて、ギターは Michael Rother でドラムは Klaus Dinger と、まさしくこの後 Neu! になるわけで、残された Florian はまた Ralf とひっついて Kraftwerk を存続させ、3rdまでの「なかったことになっている」アルバムを発表した後に、あの Autobahn のヒットにつなげていくのではありました。

ということで、Neu! なんだけど Florian がいるんで Kraftwerk になっているというか Neu! に染まりきっていない(もちろん初期 Kraftwerk ですらない)なんとも言えない不思議な空間が録音されていて、こうやって今でも聴くことができるのは地球規模的な幸せです。

https://youtu.be/ftE_jQcsWkw

この日のライブそのものはそもそも、ビートクラブというテレビ番組の撮影でもあるからしてこういった映像も残されているわけですが、ライブそものはブレーメンの Gondel Kino という映画館というか劇場で行われ、数多くのブートを生んだところであります。 ちなみにこのDBQPというレーベルも果たしてオフィシャルにリリースしたのかどうか謎ですし、これまでの経緯的にオフィシャルなわけはないかと思いますが、どうなんだろう。

なにしろ Kraftwerk が一人で Neu! 二人にガチンコ勝負ですんで分が悪い。 かなりにロックになっています。 ジャーマン・ロックというか、ロックになっています。 創成期っていうのは混沌としていつつも貴重でありますなぁ。