Viljans Öga (Änglagård)

90年代突如スウェーデンから登場、メロトロンとフルートを大々的にフィーチャーしたヘヴィかつダークなシンフォニック・サウンドでシーンに衝撃を与え、アネクドテンと共に世界のプログレッシヴロックの王者として君臨した幻のグループ「アングラガルド」の18年振りの2012年スタジオ作!
若干のメンバーチェンジを経てスタジオ作としては「エピローグ」から18年ぶりの本作、全四曲という大作志向はもとより、全編で吹き荒れるダイナミックかつ荒々しいアンサンブルと、寒風吹きすさぶようなメロトロンとフルートが織り成す陰鬱な叙情性は、正にこのバンドならではのファンの期待を全く裏切らない作品で、早くも今年ナンバーワンとの声も上がっている。

2012年の作品なんで今ここで18年ぶりの、とかいってもアレな気もするんですが、私が最初に買ったのが「Buried Alive」で1996年のリリース直後くらいの話でありまして、そのときにはもう解散しちゃってたっていうことでしたし、その実そのことを私は長らく知らず、この「Viljans Öga」のリリース時に「復活!」みたいなことが書かれており、解散してたのかと知ったくらいではあります。

なにせメロトロンでありまして、今作では生のメロトロン・・・っていういいかたもおかしいですけど・・・は使われていないんじゃないかっていう話もあるんですけれど、なにせメロトロンであります。 この楽器だとわかると、あぁアングラガルドかアネクドテンかって話に私としてはなるわけで、もうちょっと古いのはないのかとお叱りを受けそうですが、どうしてもこうなる次第です。

どうしてもアネクドテンと比べてしまうし、両方共聴くのであればそれはそれでいいことだと思うんですが、あっちが凶暴だとすれば、こっちは荘厳って感じなんですよね。 まさにシンフォニック。 今作も解散前の作品と甲乙つけがたい出来栄えであります。