国書偽造(鈴木輝一郎)

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時は寛永八年、徳川家光の時代である。対朝鮮外交を一手に握る対馬藩の家老、柳川調興が突然、所領の返還を申し出た。調興の訴えは幕府を揺るがす一大スキャンダルに発展していく。朝鮮王と徳川将軍の間で交わされた国書が対馬藩の中で偽造されたり改竄されたりしていたというのは本当か。そして調興の真意は一体何なのか。…史実を基に大胆な発想で描く時代法延ミステリー。

対馬というのはどこだ、というくらいに東日本というか関東甲信越というか東京か長野県でしか暮らしたことのない私にとって西日本、とくに九州なんていうのは一度は行ってみたいところであるし、その割にはきっと、対馬へは行くことがないだろうなぁと思ったりではあります。

そんな対馬であったお話。 ということで事前知識なく読み始めたのですけれども、いやぁこれが本当ならば江戸時代というのも最初の頃はいろんな人がいたんだなぁと思って。 その実ほんとうにあった話だそうで、「柳川調興」で調べると実在の人で、粗筋のだいたいは事実だったそうで、あたしゃ椅子からずり落ちましたわよ。