Plastic Cloud (Plastic Cloud)

「カナダを代表するサイケの名盤」なのだそうな。 知らなんだ。

ジャケットをみても Byrds っぽいかな、なんて思わせる1968年リリースの唯一作は、ざっといえばサイケが入ったフォーク・ロックであったりサンシャインポップ・・・と思いきや、ファズギターがうねうねうねったりして狙い所の広すぎるというか懐が深すぎるというか引き出しが多すぎるというか、いたせりつくせり。

不思議なもので、こう、夢見心地な美しいコーラスと12弦ギターとでご挨拶されるとこちらもリラックスしてしまうものですが、意表をついてファズが鳴り響いてもこちとらリラックスしっぱなしなんでそのまま普通に受け入れてしまう。 ただし、これはソフトロックの部類には入れられないよなぁ、って心の片隅で思うくらいで。

だもんで、ガレージサイケはちょっと・・・と敬遠がちなソフトロックのファンであるみなさんにおすすめするわけであります。 後になってこれはソフトロックの部類に入れてもいいのかなぁ、って心の片隅で思ったりです。

https://youtu.be/ExNXVo1xaLQ

カナダを代表するサイケの名盤として知る人ぞ知るプラスティック・クラウドの唯一のアルバム「プラスティック・クラウド」(68年リリース、ALLIED原盤)。グレイトかつドリーミーなファズ・ギターがうなる「シャドウズ・オブ・ユア・マインド」「フェイス・ビハインド・ザ・サン」「シビリゼイション・マシーン」は全サイケ・ファンが必聴の珠玉のナンバー。「イピスル・トゥ・パラダイス」(パラダイスへの書簡)、「アーツ・ア・ハッピー・マン」、「デインティ・ジェネラル・ライズ」はソフト・ロックのファンにもアピールするジェントルなボーカルやコーラス・ワークが素晴らしいサンシャイン・ポップ・ナンバー。埋もれさせておくにはあまりにも惜しいカナダ産の秘宝とも言うべきサイケ、ソフト・ロック、そしてビートルズのファンにまで推薦できる名盤です。

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