スパイダースの映画5本

突如としてGS関連の映画がDVD化されたもので、スパイダースは5本。

ザ・スパイダースのゴー・ゴー・向こう見ず作戦
ザ・スパイダースの大進撃
ザ・スパイダースの大騒動
ザ・スパイダースのバリ島珍道中
にっぽん親不孝時代

がDVD化。 珍道中と親不孝の間に「思い出の指輪」がありまして(ただ、主演ではない)これはもうDVD化されてんですけど、なにがすごいってこれらのオリジナルの封切りが1967年〜68年の間だったって事。 人気にあやかってってぇのと、当時が当時ですからプログラムピクチャよろしく作りまくったんでしょうなぁ。

だもんで基本的に映画としての出来は悪く、よほどのマニア向けという感じ。 それにしてもこの時代の映画は版で押したかのように冒頭とラストでぎょうぎょうしいオーケストレーションが鳴るんだろうねぇ。

「にっぽん親不孝時代」だけが東宝で、やたらと暗黒色なんであります。 それが異色というか、あースパイダースの映画としては異色で、東宝映画としては王道な、不思議な取り合わせでいいんですよ。 メンバーさん達は親不孝っていうか不良でね、ヒッピーというのかフーテンが二人(田辺さんとムッシュさんの年寄り二人組)いたりで時代を感じさせるんですよね。

それ以外は(ちなみに「思い出の指輪」は松竹なんだけどそれはいいか)日活で、Wikipediaを読んでみますってぇと、スパイダースはずっと日活だったんですね。 かまやつひろしがワゴンマスターズに在籍していて(これもすごい話だけど)いたりロカビリー歌手時代に日活と縁があったらしく、この線なのかもですね。

で、その日活時代の映画なんですけど、これがもうしょうもなくて。 しょうもない映画だっていうのを前提にしてみんなも臨んで欲しいよ? あ、日活だもんで郷鍈治がちょこちょこ出てきますよ。 これはファンには嬉しいところ。

GSバンドものなんで、演奏シーンがそこそこにありますから、それ目当てでしたら全部おすすめ。 ただ、基本的に演奏しているふりだけなんで注意が必要。 演奏シーンはさておき映画として観ますなら、はっきり言って大進撃は全然おすすめできません。 次にバリ島珍道中も、バリに興味がなければ特段観るべきところはありません。

主演映画としては向こう見ず作戦が第1弾となるんだそうですけど、アッパーというか脳天気というか、躁状態な内容が演技的などうしょうもなさを消し去ってくれましてなかなかのもの。 狂ってるだのキチガイだの、今ではあんまり聞かれない単語がじゃかじゃか出てきまして、違和感がどうしてどうして興味深い。

一番のおすすめは大騒動でありましょうか。 レンタルすんならこれをおすすめしたいです。

ミリタリールックにウエスタンスタイルと、スパイダース七変化も楽しめるラブコメディ・ミュージカル。井上順と堺正章は、交通事故をきっかけに知り合った美女の奈美にアタックを開始。恋の鞘当ては白熱し、いつしか妄想の世界へ…。奈美悦子が共演。

奈美悦子が若くて魅力的で、魅力的といえば大進撃での和泉雅子も捨てがたいんですが、おふたりとも今(略)。 妄想癖のマチャアキがもう日常的に妄想を繰り広げてくれまして、その加減が異常で(映画ですから)ちょっと病気よねってくらいであります。 現実と妄想との切り替えが丁度映画のテンポをよくしてくれ、観ていてあきないんですよこの映画は。 最後に馬用の興奮剤をボトル2本分飲んで壊れちゃう、というオチなんですけど、その壊れ方が・・・というか映画自体がずいぶんにサイケで、ほんとにこれはおすすめしちゃうなぁ。

そういえばこの大騒動で、スパイダクションがあるとされている総武線沿線の建物があるんですけど、これって信濃町の公明新聞社じゃないかと思うんです。 詳しい人おしえて!