MONDO TV presents「ワンダーJAPAN TV」DVD

廃墟ファン、工場ファンなどの熱狂的視聴者から絶大なる支持を集めている日本の≪異空間≫探検番組『ワンダーJAPAN TV』より、
数多くのエピソードから選りすぐった特選映像をDVD化!!

普段、我々が暮らす街の中で遭遇する、まったく違った雰囲気をもつ異空間・・・。
忽然と、また漫然と我々の前に姿を現す「ワンダースポット」の数々を紹介する、日本の≪異空間≫探検番組『ワンダーJAPAN TV』!!

廃墟ファン、工場ファンなどの熱狂的視聴者から絶大なる支持を集めている人気番組の数多くのエピソードから選りすぐった特選映像が、満を持して遂にDVD化決定!!
従来までの環境・風景DVDとは一線を画した、真にマニア向けの究極企画の登場です!!

思えば廃墟ブームはいつ頃から始まったのだろう。 インターネットで個人のホームページが作られ作られ個人でも自分の趣向を自由に発露できるようになって、ブームというものはものすごい勢いで作られものすごい勢いで消費され、あるものはそのまま長持ちし、ほとんどはその勢いのまま廃れ。 そんなインターネットの個人ホームページ群に、廃墟ブームはあったような気がします。

またそれ以前、廃墟は案外に日常へ溶け込んだ存在で、取り壊されてようやくに存在を再確認するも、存在を再確認した時には廃墟そのものは存在していないという次第で、記憶からもその存在は消えていくものだったような気がします。 廃墟と安易に開いた店舗というのはいつの間にか消えてしまうのでありまして、よほどのことがない限りは記録されないまま消滅したものでしょう。

私個人としては以前、廃集落というものを訪ねに行って衝撃を受け、その後は廃墟ブームがうやむやになくなってしまったのですけれども、当然ワンダーJAPANは何冊か持っていて、DVDが出たってんでようやくに観たのではありました。

「従来までの環境・風景DVDとは一線を画した、真にマニア向けの究極企画」とのことですが、もはや廃墟マニアではなくなった私にはナレーションのわざとらしさ、出演者トークの質等、鼻につく部分がそれなりにあって、2回めは音をミュートして観ました。 するとなかなかに良い。 廃墟に音声は不要なのかも知れないです。

軍艦島については、やっぱり「軍艦島1975 模型の国」と比較してしまいます。 というかこれ、最初に観たのは6年も前だったんですね。 やー時の経つのは早い。

閉山1年後だと、まだ廃墟になっていないんですよね。 立派な廃墟・・・廃島なんですけど、もしかしたら誰かが住んでしてもおかしくはない雰囲気がないではない、と(フィルムの演出があれなので死んでる感がすごいですけど)。

でもワンダーJAPANの方の、比較的最近の軍艦島はもう終了しちゃってる。 終了っていうか崩壊しちゃってますものね。

すごいもんですねぇ、廃墟。