にっぽん’69 セックス猟奇地帯

注:成人映画です

中島貞夫監督による、異色のセックスドキュメント第1弾。北は北海道から南は沖縄の果てまで、スタッフは日本列島のセックス地図を描くべく奔走。法すれすれの対象を撮影するために、数々の危険にさらされながらも被写体を追い求めた渾身作。新宿花園神社に集い、踊り、歌い、火を燃やすふうてん大集団の狂態。二重まぶた、隆鼻、豊胸手術と、美しくなるためにはどんな苦痛にも耐え忍ぶ女性たちを捉えた整形美容。秘密マンションの一室で、裸体の男女数人が、絡みもつれ合う乱交パーティ。0次元集団が産婦人科の診察台で繰り広げる猟奇の儀式。その他、ヌードスタジオ、ブルーフィルム撮影現場、等々・・・60年代後半という日本隆盛期の風俗をあますところなく暴いた真実の記録は、まさにショッキング!

1969年ってぇのは私が生まれた年でもありまして(ぎりぎりですけど)、感慨深いものがあります。 60年代に生まれてうれしいなーって思うのは、60年代のこういった映画や、音楽なんてものが好きだからでもありますけれどもそれはさておき。

このシリーズは「日本浴場物語」も観たんですけど、最初の15分くらいで断念しちゃったまま。 今度ちゃんと通して観ようと思ったのも、こちらの「異色のセックスドキュメント第1弾」が予想以上に良かったからであります。

なにが良かったって、1969年あたりの日本の風俗がカラーで見られるって事に尽きます。 新左翼のみなさんとかもね、カラーで画質良く拝見できます。 赤テントも紅でありました。 沼正三(なの?本当に)もカラーで踏んづけられてました。 ゼロ次元もカラーだよ!

ただ、整形手術のグロさにだけは、カラーであって欲しくなかったと。

私の生まれた年あたりには、日本はこんなにも変態な部分があったんだって。 そう思うと嬉しいです。 年代が年代なので牧歌的なところもありましたが、こればかりはしょうがない。 でも、変態は1969年当時に先鞭をつけていたんですよね。 こういう資料的価値が高い映像がDVD化されて、本当に幸せです。

ブルーフィルムのあれは仕込みだよね、やっぱり。