監督失格

このブログだったかTwitterだったかで、この映画の公開が終わっただかなんかで、DVDになるだかなんだかで、マジかわかった必ず観る!と息巻いたような記憶があって、どいだけ林由美香ファンなんだよ俺!って。

ただ、どういう内容なのかはDVDを観るまで知らなくて、いざ観るっていう時になって、林由美香の死亡時の・・・というのか、死亡しているのが発見された時の・・・ビデオテープというものがあって、封印されて解禁されてこれに一部収められているっていうのを知りまして。 わーそういうビデオテープがあったのか!って驚いちゃって。 逆に、あー観たくないなーって気持ちも芽生えちゃって、すごく複雑な気分で観始めたんですよね。

前半は例の北海道旅行のダイジェスト。 非常に面白い。 明らかにバカップルだこの人達。 でも、編集マジックなのか、この映画の中だからなのか、林由美香と監督の(人間関係というよりも)位置関係を再点検している雰囲気が伝わってくるんですよね。 あくまでもメインは林由美香なんだと。 林由美香を中心に世界は回ってるんだと。 そうかわかった、続けてくれたまえ。

それにしても旅行が終わって帰りすがら、感想だ印象が異様に薄い林由美香に憤りを感じて、引っぱたいてしまうこの監督さんは笑えます。 子供かよーって。 んで後で泣いて謝るっていうのもね、台本ちっくでおかしいったらない。

でもこれは伏線だったんだねぇ。

後半は、死を発見した時のビデオテープを中心に、感情渦巻く心かき乱される雰囲気に変わってしまいます。 あ、死を発見したビデオテープだからって、遺体が写ってるわけではありません。 オリジナルのテープの中には搬送時の模様も収められているんでしょうけれど、編集されてますんでね、っていうか遺体なんてこの作品の場合は不要です。

このテープが封印されたのは、ショッキングであるよりも他に、林由美香の母親がこのテープの存在をもとに、林由美香の死に監督さん達が関与しているんじゃないかって疑った事が原因だったようですけれど、確かにこのナイスポジションなアングルはどうだろう。 合鍵で母親と一緒に入ってみた。 母親が嫌がるので監督が奥に入ってみたら「倒れてる・・・」。 ショック大きすぎて静かになっちゃうけど、警察呼んで!みたいな、母親慟哭しまくりみたいな。 じゃぁ警察呼んできますってんで、監督さんのお弟子さんがそれまで延々撮ってたビデオカメラをなにげに廊下を見渡せるように置いたんですよね。 これがナイスアングルだっていうんですよね。 でもそれでもって死への関与どうしてこうしてテープ封印っていうのは、どうなんだろう。

って思いますけどね、当事者にとっては大変な事なんですよきっと。

この作品は、そういうところを観るべきであって、正直言うと林由美香のかわゆさは二の次だ。

いや、林由美香も見逃せない。

庵野秀明が実写映画初プロデュースを手掛け、異才・平野勝之監督が約11年ぶりにメガホンを取ったドキュメンタリー。2005年に34歳の若さで急逝した女優・林由美香の生前の映像を交えながら、“喪失”と向き合う人々を描く。