非行少女ヨーコ

はい。 R-18指定であります。

メディアで紹介された実話を妖しいエロチシズムで描いた、降旗康男監督のデビュー作!愛のない閉塞された青春を彷徨う少女ヨーコ。現代の喧噪に巻き込まれて暗中模索する集団に飛び込んだ家出娘がジャズ、睡眠薬遊び、肉体の結び合い等を通じて自分の人生を捜し求めてヨーロッパへ船出する…。R-18指定作品。

いきなり気合の入りまくりすぎたジャズの、その音の塊で幕を開けるこの映画は、もうこのオープニングだけでもかっこよすぎます。 モノクロなのが一層雰囲気を醸し出してますけど、その疾走感はなかなか他の映画では見られないです。 渡辺貞夫(as)日野晧正(tp)原田政長(b)富樫雅彦(ds)八木正生(p)という信じられないような人たちの演奏シーンと、緑魔子の顔アップで構成された、珠玉のオープニングシーンであります。

1966年公開ってんですからもうなんですか、46年も前になるんですね。 当然私は産まれてませんけど、私が産まれる前にこんなラリリな映画があったとはねぇ、やだねぇw そうそう、途中で工事現場の前でのシーンがありまして、そこに41年2月だの3月だのって書いてあるんですよね。

和製ヌーベルヴァーグな時代ですので、見るからにフランス映画の影響を受けていて、ちょっとお洒落な映像なんです。 駅のシーンとか、あーモロじゃないかーって。 後、バッドトリップ(?)のシーンとか、やだねぇやだねぇ。

ともあれ、基本的には眠剤でラリってるシーンが殆どでありまして、よくこんなの映画にしてくれるよねって話ですけど、キャストが今から見れば豪華ですんでね、逆に面白いんですよね。 オネェ言葉の石橋蓮司とか、もうこの人この頃(緑魔子と結婚する前ですよね?)からこんなキャラをしてるんですよ。 怪演っていえば石橋蓮司ですよ。

谷隼人はさておき、この映画でのめっけものは、「ジャズ好き!シビれちゃう!」な緑魔子を除くとやっぱり大原麗子であります。 この時なんと20歳。 モデルのアコ役で、役をヤクでラリリのリでありまして、へろへろてろてろになってる姿がやたらにかわいいんです。 恐ろしく若い東野英心が演ずるなんだったっけ・・・オキの、ボクシングの試合のシーンではアコさんな大原麗子、眠剤は飲んでないみたいで、素面っぽいんだけどこれもまたかわいい。 すごくかわいい。 すごくかわいいんだよぉぉぉぉぉぉぉ!

という感じで筋としては、田舎から出てきたイモ娘が新宿だかそこらで眠剤仲間と知り合ってラリって、トラブってみんな更生して、主人公も後から更生してなんですかサントロペ?だかに貨物船(!)で行っちゃうよ、というありがちな・・・ありがちじゃねーよ!な話であります。 それを、ナウでヤングなモダンジャズをサントラに、大原麗子と緑魔子がラリるだけラリって、石橋蓮司がオネエ言葉で怪演する、という映画です。

絶対観たほうがいいこれ。 R指定だけどね。