Mcdonald & Giles

朝の散歩の時によく聴く1枚。 犬を連れてGPSロガーをオンにしたまま音楽を聞きながらTwitterやりながら散歩する私は、単に欲張りすぎだし車に轢かれる危険性だって増大するだろうよけれども、できるだけ時間を気にしないで散歩したいと思う事がしばしばあるのです。

そういう時は聴き慣れすぎて印象に残りにくい曲を聴くか、ある程度長い尺の曲を聴くかなんです。 そうすっとこれなんていいんですよね。

しかもこれ、サウンドはモロに初期クリムゾンなのに、あの肝心のギターサウンドがなく、曲によっては緊張感がどっかに行っちゃったようなものもあり、すごい違和感ありまくりで興味深いんです。

とはいえ、つまらないのではなく、演奏上手だし聴き応えもある。 こういうジャンル分けするのが面倒臭い音楽が、昔もあったのだなぁと感慨深くなる次第でございます。 私、かなりこういうの好きです。

キング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』参加後に脱退したイアン・マクドナルドとマイケル・ジャイルズが結成したバンド、1971年発表の唯一のアルバム。『~宮殿』路線をそのまま継承しており、アナログB面すべてを使った組曲形式の「バードマン」、7分オーバーの「トゥモローズ・ピープル」など大曲志向のプログレッシヴ・サウンドを堪能することができる。フォーク色も濃く、クリムゾンの前身バンドであるジャイルズ・ジャイルズ&フリップを思わせる箇所もあり。スティーヴ・ウィンウッドが味のあるオルガンを聴かせているのも必聴。